蟷螂


※この写真は加納裕さんから頂きました。

これもまた難しい感じですが「かまきり」ですね。「とうろう(たうらう)」とも「いぼむしり」とも言います。頭が逆三角形で前足が大きく鎌のようになっている昆虫です。交尾の際、雌の蟷螂は雄の蟷螂を食べてしまうと。よかった蟷螂じゃなくてw。

《逆光に透く蟷螂がこちら向く/川崎展宏》

初秋

秋のはじめ、立秋から八月のころを言う。まだまだ暑い日が多いものの、空や雲行きなどにどことない秋の気配を感じだします。「はつあき」とも読むし「しょしゅう」とも読むし、「秋はじめ」などと言ったりもします。

《水に手をつけて貴船の秋はじめ/山上樹実雄》

焼酎

日本の代表的な蒸留酒。比較的安くアルコール度が高いため安くて酔っぱらえる言わば庶民のお酒という感じでしょうか。昔は暑気払いに好んで飲まれていたようですが昨今では一年中飲まれているようです。

《焼酎に甘んじ人生愉快なり/細見しゆこう》

メロン


※この写真はMari Hataさんからいただきました。

ウリ科の一年草の実、原産はアメリカだそうです。日本には明治のころに入ってきたとか。高級なイメージのある果物ですよね。実は私、大人になるまで食べられませんでしたw。

《あどけなさ残るくちびるメロン食ふ/津野利行》

蓮の花


※この写真は川越歌澄さんからいただきました。

ハス科の多年生水草で、池や沼などに早朝咲いて四日ほど美しく大きな花を咲かせているみたいですね。

《蓮の花遠くにばかり見えてをり/久保ともを》

木下闇


※この写真は女流棋士船戸陽子さんからいただきました。

夏木立の鬱蒼と茂る中は昼でも暗く闇のようで、その様を木下闇(こしたやみ)と言います。

《街騒に隣り合せの木下闇/多賀たか子》

涼し

夏の暑い日に感じる思いがけない涼しさを感じることってありますよねえ?風鈴の音や流れる水、暑いからこそ涼を求めるということですかね。

《大の字に寝て涼しさよ淋しさよ/小林一茶

金魚すくい

「金魚」は動物の分類の夏の季語。「金魚すくい」で生活の季語であってもよさそうなもんかなと思いきや季語になってないんだなあこれが。なんだか名句を作ると季語化するらしいのでがんばってみるかw。

《注目を浴びて金魚すくひの美女/津野利行》

青鬼灯


※この写真は丸山智慧子さんから頂きました。

まだ外側の外苞が青い未熟な鬼灯のこと。秋に赤くなり、だまって鬼灯と言うと秋の季語となります。

《青鬼灯少女も雨をはじきけり/石田波郷


※以前書いた鬼灯
http://d.hatena.ne.jp/photo-saijiki/20120808/1344384159

夏の霧


※この写真は川越歌澄さんから頂きました。

霧だけだと秋の季語ですが、夏にも霧が発生することがあります。多少涼しさも感じられたりします。

《夏霧の海より湧きて海に去り/鈴木真砂女