2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

夏隣

《隙のなき朝の青天夏隣/長田群青》あたたかさと寒さを行ったり来たりしていた春はなんだかあっという間に過ぎていってしまう感じがしますね。ゴールデンウィークとなればもう夏はすぐそこ。読んで字の如し夏の隣と書く晩春を表す季語です。

春の夜

《時計屋の時計春の夜どれがほんと/久保田万太郎》明るさの増した春の夜はどこか艶やかな感じですよね。

春陰

《春陰を吐く煙突やパンツ干す/五島高資》春の曇りがちな天候を言うそうです。春は基本的に明るい日が多いですが憂いを帯びた陰りもまた春のワンシーンに感じますね。

※この写真は上越市の丸山智慧子さんからいただきました。《来ることの嬉しき燕きたりけり/石田郷子》スズメ目ツバメ科の総称って、大きく分けたらスズメってことなのかw?夏鳥として春に飛来してきて人家の軒先などに巣をつくりますよね。その年初めて見た…

八重桜

※この写真は京都市の清水憲一さんから頂きました。《山に出て山に入る日や八重桜/成瀬櫻桃子》八重咲きの桜の総称とのことですが、八重咲きってなんだべw? 桜の中では咲く時期が遅く、満開のころには枝が見えなくなるほど重く垂れ下がるそうです。「いにし…

夜桜

※この写真はプロベースボールプレーヤーの合田智子さんから頂いた上田城千本桜の夜桜です。 《想像のつく夜桜を見に来たわ/池田澄子》一般的な歳時記だと、植物としての「桜」の関連季語として扱ているものも多いですが、角川の大歳時記ですと生活の分類に独…

麗か

《麗かや大地も空も吾のもの/川崎俊子》「うららか」と読みます。なごやかな春の日に晴れて輝く様をいい春の季語になっています。

花蘇芳

漢字読めないですよねえ?「ハナズオウ」と読むそうです。マメ科の落葉低木だそうで、花が終わらないうちにハート形の葉が出て、そして莢(さや)エンドウに似た実をつけ始めるそうです。 ※この写真は阿部さん撮影のものです。《荻窪にまだ百姓家花蘇芳/富安…

四月

※写真のカレンダーは高校時代の同級生、原くんがやってるBMW6シリーズ専門ショップの4月のものです。《一枚の転居通知の来て四月/大橋麻沙子》陽暦の四月、所謂新年度のスタートの月でもあり、新生活の節目の月です。桜をはじめとした花も多く咲き乱れ、…

春炬燵

《かくれんぼ入れてふくらむ春炬燵/八染藍子》春になってもまだ寒い日があり、なかなかしまえないでいる炬燵のことを言います。

落花

《中空にとまらんとする落花かな/中村汀女》桜の花が舞い散る様をいいます。きれいですよね。

春の川

《春の川水が水押し流れゆく/古屋秀雄》春の川は雨や雪解けの水を運んできたりして水かさが増します。のどかな陽気と相まってそれこそうららかなのんびりとした雰囲気もありますよね。

《谷川の音天にある桜かな/石原八束》ご存知桜は日本の国の花でもあります。毎年春に咲き1〜2週間ほどで散る。年度の節目の時期に合わせて咲く様は、人々の思い出を演出する花でもあるのではないでしょうか。結構句を作ろうとすると難しい季語の一つという印…