2016-01-01から1年間の記事一覧

通草

※この写真は玉手のり子さんから頂きました。「あけび」と読みます。約6センチの楕円形で熟すると果皮が裂けて黒い種子を多く含んだ白い果実が見える。果肉は甘いんだそうです。《あけびの実軽しつぶてとして重し/金子兜太》

秋深し

※この写真は中塚恵美さんから頂きました。秋もいよいよ深まってきた感じ。ちょっとさびしげな感じがしたりします。《秋深き隣は何をする人ぞ/松尾芭蕉》

竜胆

※この写真は丸山智慧子さんから頂きました。リンドウ科の多年草。9〜11月に筒状の鐘形の花を数個つけます。青紫色の花は日が翳ると閉じてしまうそうです。《りんだうの午後は目を閉づ花時計/秋元不死男》

秋気

秋の気配、秋の清々しさをいいます。《夢殿の一角ごとの秋気かな/森口千恵子》

子規忌

※子規庵の糸瓜(へちま)だそうです。9月19日は俳人正岡子規の忌日だそうで、糸瓜忌、獺祭忌とも呼ばれています。新聞帰社だったみたいですね。《叱られし思ひ出もある子規忌かな/高浜虚子》

蟷螂

※この写真は加納裕さんから頂きました。これもまた難しい感じですが「かまきり」ですね。「とうろう(たうらう)」とも「いぼむしり」とも言います。頭が逆三角形で前足が大きく鎌のようになっている昆虫です。交尾の際、雌の蟷螂は雄の蟷螂を食べてしまうと…

螽斯

※この写真は丸山智慧子さんからいただきました。読み方は「きりぎりす」です。キリギリス科の昆虫でイナゴに似ていて、チョンギースとおもに昼間に鳴くそうです。「機織(はたおり)」ともいうそうです。《きりぎりす時を刻みて限りなし/中村草田男》

花野

※この写真は玉手のり子さんから頂きました。秋に咲く草花、一面に咲く野原などをいいます。華やかさもある反面どこか淋しさも感じさせるのは秋という季節のせいなのでしょうか♪《昼は日を夜は月をあげ大花野/鷹羽狩行》

※この写真は岡島愛さんから頂きました。ブナ科落葉樹の実、見たことも食べたこともあると思います。剥くのがちょっと面倒w。《三つほど栗の重さを袂にす/篠田悌二郎》

初秋

秋のはじめ、立秋から八月のころを言う。まだまだ暑い日が多いものの、空や雲行きなどにどことない秋の気配を感じだします。「はつあき」とも読むし「しょしゅう」とも読むし、「秋はじめ」などと言ったりもします。《水に手をつけて貴船の秋はじめ/山上樹実…

水滴が空中に浮いてくもって見えにくくなる現象、状態で、春だと朧、秋だと霧と言うようですね。《落葉松(カラマツ)は霧を淋しと立ち揃ふ/富安風生》

焼酎

日本の代表的な蒸留酒。比較的安くアルコール度が高いため安くて酔っぱらえる言わば庶民のお酒という感じでしょうか。昔は暑気払いに好んで飲まれていたようですが昨今では一年中飲まれているようです。《焼酎に甘んじ人生愉快なり/細見しゆこう》

夏の雲

積乱雲など夏の雲は青空に湧き上がって生命力を感じますよね。《夏の雲襟元締めて喪の女/木場田秀俊》

メロン

※この写真はMari Hataさんからいただきました。ウリ科の一年草の実、原産はアメリカだそうです。日本には明治のころに入ってきたとか。高級なイメージのある果物ですよね。実は私、大人になるまで食べられませんでしたw。《あどけなさ残るくちびるメロン食…

蓮の花

※この写真は川越歌澄さんからいただきました。ハス科の多年生水草で、池や沼などに早朝咲いて四日ほど美しく大きな花を咲かせているみたいですね。《蓮の花遠くにばかり見えてをり/久保ともを》

木下闇

※この写真は女流棋士の船戸陽子さんからいただきました。夏木立の鬱蒼と茂る中は昼でも暗く闇のようで、その様を木下闇(こしたやみ)と言います。《街騒に隣り合せの木下闇/多賀たか子》

涼し

夏の暑い日に感じる思いがけない涼しさを感じることってありますよねえ?風鈴の音や流れる水、暑いからこそ涼を求めるということですかね。《大の字に寝て涼しさよ淋しさよ/小林一茶》

金魚すくい

「金魚」は動物の分類の夏の季語。「金魚すくい」で生活の季語であってもよさそうなもんかなと思いきや季語になってないんだなあこれが。なんだか名句を作ると季語化するらしいのでがんばってみるかw。《注目を浴びて金魚すくひの美女/津野利行》

青鬼灯

※この写真は丸山智慧子さんから頂きました。まだ外側の外苞が青い未熟な鬼灯のこと。秋に赤くなり、だまって鬼灯と言うと秋の季語となります。《青鬼灯少女も雨をはじきけり/石田波郷》 ※以前書いた鬼灯 http://d.hatena.ne.jp/photo-saijiki/20120808/13443…

夏の霧

※この写真は川越歌澄さんから頂きました。霧だけだと秋の季語ですが、夏にも霧が発生することがあります。多少涼しさも感じられたりします。 《夏霧の海より湧きて海に去り/鈴木真砂女》

跣足

「はだし」と読みます。漢字一文字で「跣」や、「裸足」でも「はだし」、「素足」と書いて「すあし」も同列の季語となります。靴を履かずに素足で砂浜などを歩く光景はいかにも夏ですよね。部屋の中でも素足で歩くと夏は気持ちいいですよね。《浜辺行く女も…

紗羅の花

※この写真は丸山智慧子さんから頂きました。ツバキ科の落葉高木で別名は夏椿だそうです。6〜7月頃、直径5〜7センチの椿に似た白い花を咲かせ、1日経つと首のところからぽとりと落花してしまうそうですわ。「しゃら」とも「さら」とも読むようです。《地に落…

グラジオラス

※この写真は桧鼻幹雄さんから頂きました。アヤメ科の多年草だそうです。六月ごろ剣先の葉間から60〜90センチほどの茎を伸ばし、横向きに多数の花を開く。オランダ船がもたらしたので和蘭菖蒲と言われたそうです。《まあいいか少しうるさいグラジオラス/川崎…

氷河

※この写真はアンカレッジ在住の井伊辰也さんから頂きました。高山の万年雪が氷の塊となって低地へ流れ下ってくるものを言うそうです。写真を頂いた辰也さんの住む北米やヨーロッパなどでは、主に夏の間、登山や観光の目的地となるそうです。なかなか目の当た…

水着

※この写真は芸人かつバキバキアートデザイナー(絵描き)のネゴシックス(根来川悟)さんから頂いた、ご本人の水着姿です。どっかのおばちゃんではありませんw♪海やプールで着る水着。毎年の流行があったりしてカラフルに海辺を彩ります。ワンピースやビキ…

四十雀

※この写真は丸山智慧子さんから頂きました。シジュウカラ科の小鳥。スズメほどの大きさで頭部が黒く胸部は白く、ネクタイのような黒い模様が入っているのが特徴的だそうです。《少年の影刻明に四十雀/飯田龍太》

睡蓮

スイレン科の多年生水草。7月頃に直径数センチの蓮に似た花を咲かせます。白や黄色、桃色などの花が咲くそうです。在来種の「未草(ひつじぐさ)」は沼地に自生して6〜9月頃に白い清楚な花を咲かせるそうです。花は未の刻(午後二時)に開くと言われこの名が…

目高

※この写真は菅真美さんから頂きました。メダカ科の淡水魚。体長4センチくらい、目が大きく張り出している。水槽などで比較的手軽に飼われるが、いまでは絶滅危惧種にも指定されているようです。《水槽に寄れば寄り来る目高の目/内田定子》

青山椒

※この写真は丸山智慧子さんから頂きました。ミカン科の落葉低木樹。秋に熟するけど、夏のまだ青く小粒のものを青山椒というそうで、辛味を楽しみ、また佃煮などにもするそうです。ちなみに初めてみましたw。《櫛に水つけて髪梳く青山椒/鈴木節子》

泰山木の花

※この写真はKikoEtsuko Matsuiさんから頂きました。モクレン科の常緑樹で六月ごろ直径15センチほどの白い大きな花を空に向かって咲かせるとのこと。葉は長さ12〜25センチほどの楕円形で艶があるんだそうです。北米が原産で明治初期に渡来したとのこと。《水…