2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

秋の夜

秋の夜長などと言いますよね。 しみじみとした秋の夜、さみしげでまた落ち着いた感じがします。《麻雀といふ秋の夜の過し方/三村純也》

稲架

見たことはありますよねえこれ?なんというかわかる方は少ないのではないでしょうか。「はざ」と読むそうですこれで。 刈り取った稲を乾燥させるために木や鉄パイプなどで組んで、それに刈り取った稲を掛けていくんですね。高く何段にも掛けられるものもある…

秋の雨

天気がいい日が多い秋ですが、一方で雨も多いらしいんです。秋の長雨とか秋雨前線なんて耳にしたことありすよねえ?「秋雨」はさみしげなイメージ、「秋霖(シュウリン)」や「秋黴雨(アキツイリ)」などは一層さみしげな感じがする季語となります。《秋雨…

曼珠沙華

彼岸花・死人花(しびとばな)・幽霊花・狐花葉は春に出るので、中国では相思花ともいわれる。《つきぬけて天上の紺曼珠沙華/山口誓子》《むらがりていよいよ寂しひがんばな/日野草城》 ※以前に書いた「曼珠沙華」 http://d.hatena.ne.jp/photo-saijiki/201210…

名月

明月・満月・今日の月・望月・三五の月・十五夜・芋名月旧暦8月15日の月なので、必ずしも満月とは限らない。 薄の穂や秋の初物を供えて月を祀るのは、収穫を祈る農耕儀礼からくる。《名月をとつてくれろと泣く子かな/小林一茶》《名月や池をめぐりて夜もす…

秋の日

すがすがしく美しいほどの秋の日の太陽のこと。またその日差しをいいます。秋の一日を指す「秋の日」という時候の季語もありますが、うまく使い分けたいですね。秋日(アキビ)、秋日影、秋入日《歩きつつ人遠ざかる秋日かな/倉田紘文》

秋の空

秋の長雨や台風の後など、特に澄み切った秋の空はホントさわやかですよね。まぶしいほどの青空、まさに秋の象徴的な風景ですね。秋天・秋空《秋空や高きは深き水の色/松根東洋城》 下記の季語にも雰囲気はよく似てますよね♪ うまく使い分けてください! 【秋…

秋の暮

枕草子で「秋は夕暮」と言われている通り、秋の暮れるさまは実に美しいですよね。暑い夏を越しもののあわれを感ずる秋。その極みが夕暮れにあると言えるのでしょう。秋夕(あきゆうべ)、秋の夕《かたちなきものまで暮れて秋の暮/八田木枯》

秋の川

川にどの季節をくっつけると季語になってしまいますが、「秋の川」と言うとやはりどこか清々しさ、美しさ、あるいはちょっとひんやり気味な感じが連想されます。透き通った水そのものも美しい季節です。《秋の川真白な石を拾ひけり/夏目漱石》

日本人の主食であるお米。古くから稲作は行われ日本人の食生活にかかせないものとなっています。実りの秋に穂が垂れて黄金色に輝く稲が秋の季語になっているようです。初穂・稲穂・稲の香・稲の秋《建ちてまだ住まぬ一棟稲の秋/日野草城》 ※写真は上越新幹線…

爽やか

普通に一般的に使う「爽やか」とおんなじ意味と思ってもらっていいと思います。それがただ秋の季語になっているという風に覚えてください。なので私たち俳人のはしくれは、今後秋以外の季節を形容する際に「爽やか」という表現を使うのは差し控えたいもので…