2014-01-01から1年間の記事一覧

暦売

昔は朝廷や幕府の許可のもと、各地の神社などで暦が編集されていたそうです。いまでは書店や街角などで年末に売り出されますよね。《大川の風を避けたる暦売/星野高士》

賀状書く

単に「賀状」だと勿論新年の季語ですが、「賀状書く」となると年末、冬の季語となります。暮の忙しい合間に年賀状を書く、新しい年の準備の一つですね。《賀状書く喪中幾葉かへし読み/川畑火川》

年の暮

一年の終わり。新年を迎える準備など慌ただしく、また街は活気に満ち溢れます。歳暮・歳晩・歳末・年末・年の瀬・年の果・年詰まる 《ともかくもあなた任せのとしの暮/小林一茶》

河豚

「河豚は食いたし命は惜しい」などと言いますが、私は好きではないので河豚を食べませんw。下戸なので鰭酒も飲まないし。好きな人は好きですよねえ。ふぐと、ふく《怒る前の河豚の顔とはこんなもの/大木あまり》

冬の山

冬の山の草木は枯れ、雪が積もれば静けさや怖さまでも感じるような気がします。冬山・枯山・雪山・雪嶺(セツレイ)・冬山路・冬山家(フユヤマガ)《雪嶺の光をもらふ指輪かな/浦川聡子》 ※この写真は上越市の丸山智慧子さんからもらいました。

落花生

南米が原産で日本には江戸時代の初期に渡来したという落花生。地中もぐり込んだのを掘り上げ煎って食べるとおいしいですよね。季語としては取れたてのものを言うと歳時記には書いてあるので、市場に出回ったピーナッツみたいな感じのものはちょっと違うんで…

紅葉狩

山や社寺など、紅葉の名所を探索して堪能する、秋ならでは贅沢ですね。紅葉見・観楓(クワンプウ)・紅葉酒・紅葉茶屋《いつぽんは鬼より紅し紅葉狩/鍵和田秞子》 ※この写真は熊本県の中山宙虫さんから頂きました。

紅葉且つ散る

色鮮やかな秋を演出する紅葉。それだけでも立派な秋の季語ですが、いろんな木々の紅葉のタイミングがずれていて、紅葉真っ盛りのものもあれば散り始めるものもある。その色鮮やかな紅葉であり且つ散る紅葉も一方で美しいというちょっと欲張ったというかおも…

天の川

秋の澄み切った夜空に帯状にかかる星の数々。七夕の伝説と結びついた秋の季語となっております。銀河・銀漢・星河(セイガ)≪寝袋に顔ひとつづつ天の川/稲田眸子≫ ※この写真はネットからフリー素材をDLしたものを使わせて頂きました。

椋鳥

体が黒っぽく嘴や脚が黄色い鮮やかな印象を与える鳥。秋から冬にかけて椋の実やその他の木の実を食べるそうだが、稲田の害虫もよく食べる益鳥だそうです。椋鳥(ムク)《旅たのし椋鳥あまたわれとゐて/五所平之助》 ※この写真は上越市の丸山智慧子さんからもらい…

紅葉

春の美しさの代表が桜なら秋の美しさの代表は紅葉でしょう。野山に織りなすさまは言うまでもなく秋らしい美しい景色です。紅葉山・紅葉(コウヨウ)《障子しめて四方の紅葉を感じをり/星野立子》 ※この写真は北島和弘さんからもらいました。

稲刈

実った稲を刈り取る、まさに実りの秋!9〜10月くらいがピークを迎えます。最近では機械化が進んでますが、都会に住む児童・学生などが田植や稲刈の体験に伺うことも見受けられるようです。稲刈る・田刈る・稲束・稲車・稲舟《墓一つ残して稲を刈りつくす/日…

九月尽

読んで字の如く九月が尽きる日で九月の最後の日を言いますが、旧暦の九月の末日を言い、つまるところ行く秋を惜しむという感慨のこもった季語だそうです。いい季節が秋が終わり厳しい冬がやってくる、その迫りくる覚悟の秘めたような季語という感じでしょう…

秋夕焼

単に夕焼だと夏の季語です。秋の夕焼となると色も夏の夕焼ほど濃くなく、時間的にも短い時間のものとなります。秋夕焼と書いて「アキユフヤケ」とも「アキユヤケ」とも読みますが、上五や下五に置いて「アキユヤケ」と五音で使う方が使いやすいかもしれませ…

秋麗

秋晴れの太陽がまぶしいほどの日をいう季語で「あきうらら」と読みます。単に「麗か(ウララカ)」だと春の季語となります。夏のようなギラギラ感はなく、爽やかな秋晴れの中のほのあたたかい感じなんでしょうかね。秋麗(シウレイ)《秋麗の産後まばゆき妻迎ふ/能村研三…

九月

夏休みも終わり本格的な秋の到来となる九月。上旬は台風に襲われたりしますが、下旬になってくると爽やかなまさに秋らしい陽気になってきます。《江ノ島のやや遠のける九月かな/中原道夫》

鹿

晩秋になると交尾期を迎える鹿。雄同士争って雌を奪い合うそうです。雌の気を引こうとする鳴き声は哀れで寂しいとも記されています。牡鹿・牝鹿・小牡鹿(サヲシカ)・鹿の声・鹿笛 《鹿の眼のわれより遠きものを見る/高木石子》 ※この写真はYayoi Miyakeさんから…

阿波踊

「おどるあほうにみるほう おなじあほならおどらにゃそんそん♪」でおなじみの徳島、阿波の国のお祭り。日本三大盆踊りの一つだそうで、8月12〜15日ころに行われているようです。私は実際に徳島に見に行ったことないですが、義理の親夫婦が見に行った時の写真…

ご存知瑞々しくていい香りの桃は秋の代表的な果物の一つですよね。単に桃と言えば実の方の桃を指し、花を言いたい時は桃の花と言い春の季語となります。桃の実・白桃・水蜜桃(スイミツタウ)《まだ誰のものでもあらぬ箱の桃/大木あまり》※よろしければいまやってい…

秋簾

秋になっても残暑の厳しい日が続いてますが、強い日差しを遮るために簾を吊るしたまま残しておきます。なかば巻き上げられていたりするとなおのこと風情を感じますよね。ちなみにただの「簾」ですと夏の季語になります。簾納む・簾名残(スダレナゴリ)《おのづか…

終戦記念日

昭和20年8月15日、連合国軍のポツダム宣言を無条件で受諾し、第二次世界大戦が終わりました。多くの犠牲を払い強く平和を誓った日本。これからも平和な暮らしが続けていけますよう願ってやみません。終戦日・終戦の日・敗戦日・敗戦忌・八月十五日《暮るるま…

プール

泳げる人にとってはとっても楽しいプール。私は高校入学時までまったく泳げなかったので楽しい思い出がひとっつもありませんw。競技用の25m、50mプールや流れるプールなど、夏休みには家族連れでにぎわいます。プールサイド《ヘヤピンがプールサイドに錆び…

キャンプ

テントを張って大自然の中で寝る。夏休みの楽しい思い出の代表的なレジャーですね。キャンプ場・テント・バナンガロー・キャンプファイヤー《キャンプ村素足にて物借りにくる/辻田克巳》 ※この写真は中山さんからもらいました

海水浴

明治より以前は水着を着て海に入るという習慣はなかったそうですわ。熱い砂浜に青い波、カラフルな水着が開放的な夏の海辺を彩ります。サーフィン・波乗り・潮遊び・ジェットスキー《継ぎ足せり海水浴の駅ホーム/高道章》 ※この写真は四宮さんからもらいまし…

玉葱

切ると涙が出る玉葱。明治初年に渡来したとのことです。ところで玉葱って何で吊るすの?《玉葱を吊す必ず二三落ち/波多野爽波》 ※よかったらネット句会やってますのでどうぞ。お題の一つが「玉葱」です。 http://blogs.yahoo.co.jp/toshiyuki_tsuno/40389653…

打水

暑い夏の温度を少しでも下げようと、昼下がりや夕方などに水を撒くことがあります。最近では温暖化防止策に効果があると見直され、行政や大企業など都心部でも盛んに行われるようになりました。水を打つ・水撒(ミズマキ)・撒水車(サンスイシャ)《打水の拾いひ歩きや神…

夏帽子

熱中症対策など日差しの強い夏の日にかぶる帽子。麦藁帽子やカンカン帽、パナマ帽などがあります。夏帽・麦藁帽子・カンカン帽・パナマ帽《わが夏帽どこまで転べども故郷/寺山修司》

冷蔵庫

いまでこそ各家庭に普通に普及している冷蔵庫ですが、昔は氷を入れて食べ物を冷やしていたそうですわ。暑い季節に冷たいももが好まれることから夏の季語になったとのことです。《妻留守の冷蔵庫さて何も無し/岡本圭岳》

海の日

平成八年に定められた比較的新しい国民の祝日。制定当初は7月20日でしたが平成十五年から今の7月の第三月曜日になりました。なんとなく夏休みの走りの連休で親子で過ごす方も多いのではないでしょうか。海の恩恵に感謝し、海洋国家日本の発展を願う日だそう…

七月

気温もぐっと上り下旬には夏休みを迎える七月。陰暦の文月となると秋の季語となるのでしっかり新暦の七月と理解して夏としての七月を詠んでみてください。《七月や雨脚を見て門司にあり/藤田湘子》