行事

秋遍路

※この写真は松下竜市さんからいただいた、西国四番札所「施福寺」の御朱印の写真です。だまって「遍路」と言えば春の季語、秋に行う四国八十八か所札所めぐりは「秋遍路」と言います。《本堂の裏にぐつたり秋遍路/佐藤旅史》

長崎忌

昭和20年8月9日、6日の広島につづき長崎にも原爆が投下され多くの犠牲者が出た。広島の原爆忌と同じく「原爆忌」とも言われ、平和や核の廃絶が呼びかけられる。 暦の上で9日は立秋をまたぐので秋に分類されるが、どちらかというと夏感のある季語、加えて平和…

子規忌

※子規庵の糸瓜(へちま)だそうです。9月19日は俳人正岡子規の忌日だそうで、糸瓜忌、獺祭忌とも呼ばれています。新聞帰社だったみたいですね。《叱られし思ひ出もある子規忌かな/高浜虚子》

ダービー

JRA日本中央競馬会で、概ね5月の最終日曜日に行われる日本ダービー。正式な名称は「東京優駿」、芝コースの2400mのレースだが、何と言ってもこのレースの最大の特徴は同世代間のチャンピオン決定戦で、3歳馬限定のどことなく夏の甲子園大会のような一生に一…

修司忌

5月4日は寺山修司さんの忌日。青森県生まれ、1983年に47歳で逝去されている。私、俳句を始めるまで文学などに全くといっていいほど興味がなかったので、なんの人だかほとんどわからず、でもなんとなく競馬関係のメディアで見たことがあるという程度のひとで…

啄木忌

4月13日は石川啄木が亡くなった日だそうで、忌日の季語となっております。名前は知っていましたが、歌人、短歌を詠む人だったんですね。小説を書く人なのかと思ってましたわ。岩手県生まれで26歳の若さで結核で亡くなられたようです。はたらけど はたらけど…

恵方詣

※この写真は木村千恵さんからもらった、大阪曾根崎町の「露天神社(つゆのてんじんじゃ)」の写真です。 年のはじめに、その年の恵方の方角にある神社をお参りすることを、「恵方詣(えほうまいり)」というそうです。恵方・恵方道も同列の季語だそうです。…

朝賀

※この写真は同級生の原くんからもらいました。天皇ファミリーが正月2日に行う、一般参賀と言った方がわかりやすいですかね、皇居のバルコニーへ出て参賀にこたえます。「参賀」でもOKです。《参賀へと人一斉に歩き出す/西尾照子》

べったら市

※この写真は秋田さんからもらいました。《雨のこるべつたら市の薄れ月/水原秋櫻子》旧暦の十月十九日に江戸の大伝馬町から小伝馬町までの通りに立った浅漬けの大根の市だそうです。もとは日本橋の宝田恵比寿神社の宵宮に恵比寿講用の神仏などを売る市だった…

ゴールデンウィーク

《寝袋をかつぎ黄金週間へ/滝沢伊代次》4月下旬、昭和の日を皮切りに5月5日のこどもの日まで大型連休をゴールデンウィークと言いますよね。黄金週間とも言いますが、季語としてはちと長いのが難点で、なかなか簡単に使いにくい季語の一つではないでしょうか。

初不動

《前髪にちらつく雪や初不動/石田波郷》1月28日の不動尊の年のはじめの縁日のこと。ちなみに縁日は毎月28日。不動尊とは五大明王の主尊である不動明王のことで、こわい顔をしていて一切の悪魔を降伏させてしまうほどとか。マン島では千葉県の成田不動尊が有…

鷽替

※この写真はoboroさんからいただきました。 木でできた鷽を交換し合ったり社務所で新しいものを求めたりする行事で、福岡大宰府の天満宮では1月7日に、東京の亀戸天神では1月25日に行われているとのこと。<いままで悪しきこともうそとなり吉き(ヨキ)に鳥…

左義長

※この写真はYouko Iwasakiさんから頂きました。 どんど・とんど・どんど焼・どんど焚く・飾焚く・注連焚く・吉書揚 正月に行われる火祭りで、小正月あたりに行われることが多いようです。松飾や注連飾などを燃やして、その火で焼いた餅などを食べ一年の無病…

阿波踊

「おどるあほうにみるほう おなじあほならおどらにゃそんそん♪」でおなじみの徳島、阿波の国のお祭り。日本三大盆踊りの一つだそうで、8月12〜15日ころに行われているようです。私は実際に徳島に見に行ったことないですが、義理の親夫婦が見に行った時の写真…

終戦記念日

昭和20年8月15日、連合国軍のポツダム宣言を無条件で受諾し、第二次世界大戦が終わりました。多くの犠牲を払い強く平和を誓った日本。これからも平和な暮らしが続けていけますよう願ってやみません。終戦日・終戦の日・敗戦日・敗戦忌・八月十五日《暮るるま…

海の日

平成八年に定められた比較的新しい国民の祝日。制定当初は7月20日でしたが平成十五年から今の7月の第三月曜日になりました。なんとなく夏休みの走りの連休で親子で過ごす方も多いのではないでしょうか。海の恩恵に感謝し、海洋国家日本の発展を願う日だそう…

時の記念日

毎年六月十日は時の記念日えす。子供のころはなんとなく知っていましたが大人になって記憶から遠ざかっていた気がしますがこれも立派な夏の季語とのこと。元をたどれば天智天皇の十年(671年)4月25日に大津宮に「漏刻(ロウコク)」という水時計が設けられたとのこ…

施餓鬼

盂蘭盆(いわゆるお盆)の前後の日に寺で無縁仏やご先祖様の魂を弔うことだそうです。檀家さんを呼んでお弁当を振る舞い、法話を聞いて供養のお経を上げてもらう、お寺にとっては一大行事なんでしょうね。秋の季語ではありますが、私のお寺東京入谷にある曹…

メーデー

労働者の祭典となどと言われたりしますよね。5月1日がメーデーですが、最近では5月1日以前の集まりやすい週末などにメーデーの集会が行われたりしているようですね。なんとなくもともとのメーデー色は薄れ、形式的な親睦的な集会、若しはそれすらなくなって…

昭和の日

四月二十九日は昭和天皇の誕生日でした。昭和天皇御崩御のあと、平成元年に「みどりの日」となり、平成十九年から激動の昭和を顧みる「昭和の日」となりました。それと同時にみどりの日は五月四日になりました。《戦争に負けし昭和の日なりけり/長谷川櫂》

十日戎

商売繁盛の神や福の神とされ信仰を集める戎(エビス)さん、関西の方では「えべっさん」というようです。年が明けて最初の祭、九日を「宵戎」、十日を「本戎」、十一日を「残り戎」というそうです。大阪の今宮戎神社、京都の恵美須神社、福岡の十日恵比須神社な…

父の日

六月の第三日曜日が父の日となっていますが、なんとなく母の日よりインパクトが弱い印象があるのは私だけでしょうか。《父の日の忘れられをり波戻る/田川飛旅子》

三社祭

祭は総じて夏の季語ですが、浅草で行われる「三社祭」は固有の行事としての季語となっています。五月十七、十八日に近い金曜から日曜に行われますが、今年平成二十五年はこないだの週末に行われました。《大団扇三社祭を煽ぎたつ/長谷川かな女》 ※写真は常盤…

単に「祭」と言ったら夏の季語です。古くは京都の上賀茂神社、下鴨神社の祭礼である賀茂祭(葵祭)のことをさしていたようです。東京でも先日の神田明神から、今週末には浅草三社祭があります。祭にまつわる、祭提灯、祭髪、祭太鼓、祭笛、山車、神輿、宵宮…

母の日

五月の第二日曜日はご存知「母の日」、今年は昨日の5/12の日曜日が母の日でしたね。カーネーションの花や贈り物を送るなど、母への日ごろの感謝の気持ちを伝える日で、夏の季語になっています。《母の日のてのひらの味塩むすび/鷹羽狩行》

こどもの日

5月5日の国民の祝日。かつての端午の節句。こどもの人格を尊重しこどもの幸福を図る目的で昭和23年に制定。 《こどもの日小さくなりし靴いくつ/林翔》《おとなしき馬駆り出され子供の日/佐藤博美》

みどりの日

国民の祝日。以前は4月29日の昭和天皇の誕生日でしたが、平成19年からゴールデンウィーク中の5月4日になりました。 自然に親しみその恩恵に感謝する日。写真は明治神宮御苑。《新聞にみどりの頁みどりの日/森松まさる》

憲法記念日

昭和22年に日本国憲法が施行されたことを記念して設けられた国民の祝日。昨今憲法改正の動きもあり、各方面で憲法に関する議論が活発化している。《憲法記念日天気あやしくなりにけり/大庭雄三》

四月馬鹿

エープリル・フール、万愚節(ばんぐせつ)四月一日、みなさんご存知の嘘をついていい日です。エープリルフールとか言いますよね。春の季語になってます。ちょっと字数が多いので、俳句では四月馬鹿か万愚節の方が句にしやすいと思います。《万愚節跳べそう…

春分の日

昭和23年に制定された国民の祝日で、いわゆるお彼岸のお中日、3月21日ころです。戦前の春季皇霊祭の日だそうです。月曜日に祝日が集中するいまの時代ですが、春分の日は月曜日より日にち優先の祝日ですね。《春分の日をやはらかくひとりかな/山田みづえ》