2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

火鉢

最近ではあまり見かけなくなった火鉢。炭で暖をとりますが暖かさは格別です。《手をおいて心落つく大火鉢/五十嵐播水》

白菜

漬物に鍋に冬の食卓に欠かせない白菜。 原産は中国で日本には明治時代に入ってきたそうです。《4Bで描く白菜の断面図/浦川聡子》

ご存知葱の旬は冬。 関東では根深と言って地中の白い方を長く作り食し、関西では逆に地上部の青い葉の長く作って食するそうです。同列の季語として、一文字(ひともじ)、根深、葉葱、葱畑。《葱をよく買ふ妻のゐて我家なり/宮津昭彦》《幸不幸葱をみぢんに…

おでん

もともとは田楽の「田」に「お」の字をつけておでんというようになったみたいですね。関西地区では関東煮(かんとうだき)とも言うそうです。《おでん酒わが家に戻り難きかな/村山古郷》《提灯の三つに一字づつおでん/下田実花》

勤労感謝の日

11月にある二度の祝日はどちらも日にちが動かない祝日ですね。11月23日の勤労感謝の日は国民がそれぞれに感謝しあう、生産を喜び合う日とのこと。新嘗祭(にいなめさい)が起源です。《一泊の湯治勤労感謝の日/大泉抱二》

柊の花

花柊・柊咲く山地に自生するモクセイ科の常緑小高木。清楚な花でほんのり香ります。 写真はご近所、常磐二丁目。《柊の花一本の香かな/高野素十》

冬の月

寒月、冬満月、冬三日月だまって『月』なら、そうですね、以前書きましたが秋の季語です。澄んだ冬の月は時に研ぎ澄まされ、時に寒々しくもある。《煙突と冬三日月と相寄りし/岸風三楼》

石蕗の花(つわのはな)

海岸や海辺の山に自生するキク科の常緑多年草。《静かなる月日の庭や石蕗の花/高浜虚子》 《さびしさの眼の行く方や石蕗の花/蓼太》

冬桜

冬季に咲く種類の桜。 俳句では、寒桜とも呼ばれるが本来は別種。 写真は、両国、江戸東京博物館前。《今日ありと思ふ余命の冬桜/中村苑子》《ひとゆれに消ゆる色とも冬ざくら/平子公一》

八手の花

ウコギ科の常緑潅木で、「花八手」や「天狗の羽団扇」という別名もあります。高さ2mほどに及び、葉には長い柄があり先が七つか九つに裂けて掌の形をしている。初冬に枝の先の葉心から白色の独特な花を咲かせます。庶民的な感じのする花ですね。《八ツ手咲け…

錦木

紅葉が際立って美しい落葉低木。枝にコルク質の翼(よく)が発達するのが特徴。写真は江東区芭蕉記念館。お近くの方は必見です。《錦木や鳥語いよいよ滑らかに/福永耕二》

冬の雨

どの季節にも雨が降り、『…の雨』と言えばそれぞれの季節の季語になります。冬の寒い時季に降る雨は、うら寂しい感じがしますね。《人の世の窓打ちにけり冬の雨/西嶋あき子》

冬の虹

単に「虹」と言えば夏の季語です。 まれに冬にも見えることがありますが、実は今日見えたのでアップします。 一瞬きれいに見えてすぐに消えてしまいました。 ちなみに「秋の虹」もあります。春はどうだったかなあ?、忘れました。《冬の虹消えむとしたるとき…

七五三

七五三祝い(しめいはひ)・千歳飴髪置・袴着・帯解などの祝いが1つになって江戸中期以降、江戸などの大都市で行われたのが始まり。《七五三飴も袂もひきずりぬ/原田種芽》

山茶花

椿科の常緑小高木。椿のように花が落ちるのではなく、花弁が散る。 思いだすのは学校唱歌ですか?演歌ですか? 写真は芭蕉記念館とご近所。 《山茶花や雀顔出す花の中/青羅》《山茶花のこぼれつぐなり夜も見ゆ/加藤楸邨》

ストーブ

古くは暖炉やペチカなども多く作られ、冬の寒さをしのいでいましたが、現在はこのような電気、ガス、石油などのストーブが使われています。 最近では他にもエアコンの暖房や床暖房なども普及してきています。《ストーブを蹴飛ばさぬやう愛し合ふ/櫂未知子》…

酉の市

十一月の酉の日に各地の神社で行われる祭礼。 三の酉まである年は火事が多いなんていいますよね。 福を呼び込むという熊手を買う人でにぎわいます。 今年は昨日8日が一の酉、20日が二の酉です。 一の酉や二の酉、熊手も季語となっています。《かつぎ持つ裏は…

秋の灯

「秋灯」と書いて「しゅうとう(しうとう)」と読みます。「秋ともし」とも言います。日暮れに灯る秋の灯は、どこか懐かしく家路を急ぐ気持ちを誘います。どこかさみしげ、逆にあたたかな家庭を感じる面もあり、秋の暮れる早さに合わせぽつぽつと窓に明かり…

文化の日

平成12年の法改正により月曜日になった祝日が多い中、未だに日にちで定まっている祝日の一つ。かつては明治天皇の誕生日から「明治節」「天長節」だったが、昭和23年に自由と平和を愛し、文化をすすめるためとして「文化の日」と定められた。 各地で文化祭や…

鶏頭

鶏頭花 熱帯アジア原産。9月上旬頃ビロードのような紅、赤、黄、白などの花が咲く。鶏の鶏冠を思わせることから鶏頭の名がついた。 写真は銀座ミキモト。《鶏頭の影地に倒れ壁に立つ/林徹》

早くも2万アクセス、ありがとうございます!

数か月前から始めた、季語を写真付きでご紹介する『ふぉと彩時記』、おかげさまでアクセス数が2万を突破しました。多分、運営者である阿部さんと私、津野の数が1万5千以上入っているとは思いますが、多くのみなさんに見ていただいて大変光栄でございます。こ…

はぜ釣

秋の代表的な大衆の釣り。 写真は隅田川テラス。《はぜ釣りの並びてひとりひとりかな/今井千鶴子》

添水

読み方は「そうず(づ)」、「ばつたんこ」、「鹿威し(ししおどし)」とも言います。鳥や獣が田畑を荒らすのを防ぐための仕掛けだそうです。 みなさん、一度は見て聞いたことがあると思いますが、名前は知らなかったんじゃないでしょうか。《二つ目をきけば…