2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

九月尽

読んで字の如く九月が尽きる日で九月の最後の日を言いますが、旧暦の九月の末日を言い、つまるところ行く秋を惜しむという感慨のこもった季語だそうです。いい季節が秋が終わり厳しい冬がやってくる、その迫りくる覚悟の秘めたような季語という感じでしょう…

秋夕焼

単に夕焼だと夏の季語です。秋の夕焼となると色も夏の夕焼ほど濃くなく、時間的にも短い時間のものとなります。秋夕焼と書いて「アキユフヤケ」とも「アキユヤケ」とも読みますが、上五や下五に置いて「アキユヤケ」と五音で使う方が使いやすいかもしれませ…

秋麗

秋晴れの太陽がまぶしいほどの日をいう季語で「あきうらら」と読みます。単に「麗か(ウララカ)」だと春の季語となります。夏のようなギラギラ感はなく、爽やかな秋晴れの中のほのあたたかい感じなんでしょうかね。秋麗(シウレイ)《秋麗の産後まばゆき妻迎ふ/能村研三…

九月

夏休みも終わり本格的な秋の到来となる九月。上旬は台風に襲われたりしますが、下旬になってくると爽やかなまさに秋らしい陽気になってきます。《江ノ島のやや遠のける九月かな/中原道夫》

鹿

晩秋になると交尾期を迎える鹿。雄同士争って雌を奪い合うそうです。雌の気を引こうとする鳴き声は哀れで寂しいとも記されています。牡鹿・牝鹿・小牡鹿(サヲシカ)・鹿の声・鹿笛 《鹿の眼のわれより遠きものを見る/高木石子》 ※この写真はYayoi Miyakeさんから…