動物

冬の蜂

※この写真は佐々木司門さんから頂きました。だまって「蜂」と言えば春の季語、花の咲くころに蜜を求め運ぶ姿をよくみかけますよね。その春に活動がよく見かけられる蜂、冬にみかける姿はどうなのでしょうか?やはり春との比較する姿が下敷きにないと詠んでも…

赤蜻蛉

※この写真は丸山智慧子さんからいただきました。蜻蛉のうち体が赤い蜻蛉をこう呼びますが、実際に「赤蜻蛉」という名前の種はいないようですね。《この村の人より多き赤蜻蛉/今野貴美子》

※この写真はKikoEtsuko Matsuiさんから頂きました。日本沿岸を回遊していますが特に秋は味もよく大漁となるそうです。《鰯食ふ大いに皿をよごしては/八木林之助》

秋の蝉

※この写真は川越歌澄さんから頂きました。秋になってもまだまだ鳴く蝉いますよね。秋蝉と書いて「しゅうせん」と読みます。《川越えてしまへば別れ秋の蝉/五所平之助》

蟷螂

※この写真は加納裕さんから頂きました。これもまた難しい感じですが「かまきり」ですね。「とうろう(たうらう)」とも「いぼむしり」とも言います。頭が逆三角形で前足が大きく鎌のようになっている昆虫です。交尾の際、雌の蟷螂は雄の蟷螂を食べてしまうと…

螽斯

※この写真は丸山智慧子さんからいただきました。読み方は「きりぎりす」です。キリギリス科の昆虫でイナゴに似ていて、チョンギースとおもに昼間に鳴くそうです。「機織(はたおり)」ともいうそうです。《きりぎりす時を刻みて限りなし/中村草田男》

四十雀

※この写真は丸山智慧子さんから頂きました。シジュウカラ科の小鳥。スズメほどの大きさで頭部が黒く胸部は白く、ネクタイのような黒い模様が入っているのが特徴的だそうです。《少年の影刻明に四十雀/飯田龍太》

目高

※この写真は菅真美さんから頂きました。メダカ科の淡水魚。体長4センチくらい、目が大きく張り出している。水槽などで比較的手軽に飼われるが、いまでは絶滅危惧種にも指定されているようです。《水槽に寄れば寄り来る目高の目/内田定子》

※この写真は玉手のり子さんから頂いた、「ニホンアカガエル」だそうです。春の季語ではありますが、いい写真を頂いたのでアップさせて頂きます。私生き物があまり得意ではありませんが、中でも苦手な両生類、カエルちゃんは触れないなあ多分w。「かわづ」と…

兜虫

※この写真は西郷敬さんからいただきました。ご存知兜虫は夏の季語です。《ひつぱれる糸まつすぐや甲虫/高野素十》

初鰹

黒潮に乗って北上する鰹。青葉の5、6月ころ捕れるはしりの鰹を初鰹と言うそうです。江戸時代江戸っ子には珍重されたとのことです。《目には青葉山郭公(ほととぎす)初鰹/素堂》

水馬

※この写真は川越歌澄さんからいただきました。あめんぼです。あめんぼうでもOKです。小川や池に浮かぶ六本足の昆虫。なんでも飴に似た匂いがするので「飴棒」を語源とする説などがあるようです。《あめんぼと雨とあめんぼと雨と/藤田湘子》

マルスダレガイ科の二枚貝だそうです。北海道から九州にかけて幅広く分布。日本人には古くからなじみのある貝で、お祝いの膳にはかかせない一品だったりします。風味がよく蒸したり焼いたりおいしくいただきます。《蛤のひらけば椀にあまりけり/水原秋櫻子》

亀鳴く

※この写真は川越歌澄さんからいただきました。春になると雄の亀が雌を慕って鳴くという、実際は鳴きっこないんですがw、空想の季語の一つです。《亀鳴くを聞きたくて長生きをせり/桂信子》

※この写真は川越歌澄さんから頂きました。スズメ目ヒタキ科の鳥だそうです。春告鳥とも呼ばれているそうで、文字通り春の訪れを告げる鳥としてなじみがありますよね。鳴き声は例の「ホーホケキョ」という、のりおよしおの漫才を彷彿させ?・・・はしないかな…

鮟鱇

※この写真はKikoEtsuko Matsuiからいただきました。「あんこう」と読みます、写真見てわかりますかね。冬の季語となっておりますが、いい鮟鱇がとれましたのでw、アップさせていただきました。皮膚が滑らかで鱗がない深海魚だそうです。小魚を食べるらしく…

寒禽

※この写真は川越歌澄さんからいただきました。冬の鳥のことをこう書いて「かんきん」と言うそうです。「冬の鳥」の方がメインの季語として載ってはいるものの、例句は「寒禽」のが多い、俳人に好かれる季語の一つと言えましょう。とにかく冬に目にする鳥全般…

寒雀

※この写真は下記句の作者、川越歌澄さんからいただきました。雀は人間の暮らしに一番身近な鳥。冬場は餌を求めてなおさら庭先付近までやってくるとのこと。寒い時に羽の中に空気を入れて膨らんでいる姿を「ふくら雀」という季語でも言うそうです。 《一羽飛…

伊勢海老

《伊勢海老のびくんとたかが二千年/櫂未知子》伊勢方面で多く捕れるのでこの名がついたそうです。色、味、形それぞれに素晴らしく、正月の飾りなどに用いられることから新年の季語になっているようです。

※この写真は上越市の丸山智慧子さんからいただきました。《来ることの嬉しき燕きたりけり/石田郷子》スズメ目ツバメ科の総称って、大きく分けたらスズメってことなのかw?夏鳥として春に飛来してきて人家の軒先などに巣をつくりますよね。その年初めて見た…

鮊子

※西村和子さんにもらった鮊子の「釘煮(クギニ)」、おいしかったです。《一網の鮊子まざりものあらず/茨木和生》いかなごと読みます。イカナゴ科の海産魚。銀色の細長い魚で、春先に幼魚が獲れ、それを神戸のあたりでは各々の家で佃煮を作り、家庭の味みたいな…

河豚

「河豚は食いたし命は惜しい」などと言いますが、私は好きではないので河豚を食べませんw。下戸なので鰭酒も飲まないし。好きな人は好きですよねえ。ふぐと、ふく《怒る前の河豚の顔とはこんなもの/大木あまり》

椋鳥

体が黒っぽく嘴や脚が黄色い鮮やかな印象を与える鳥。秋から冬にかけて椋の実やその他の木の実を食べるそうだが、稲田の害虫もよく食べる益鳥だそうです。椋鳥(ムク)《旅たのし椋鳥あまたわれとゐて/五所平之助》 ※この写真は上越市の丸山智慧子さんからもらい…

鹿

晩秋になると交尾期を迎える鹿。雄同士争って雌を奪い合うそうです。雌の気を引こうとする鳴き声は哀れで寂しいとも記されています。牡鹿・牝鹿・小牡鹿(サヲシカ)・鹿の声・鹿笛 《鹿の眼のわれより遠きものを見る/高木石子》 ※この写真はYayoi Miyakeさんから…

蜘蛛

日本に千種類くらいいるそうですね。お尻から糸を出して木と木の間に巣を張るわけですが、夕暮れに多く見かけるって知ってましたか?その巣のことを「蜘蛛の囲(ゐ)」というそうです。蜘蛛の囲・蜘蛛の巣・蜘蛛の糸・女郎蜘蛛・蜘蛛の子《蜘蛛に生れ網をかけ…

熱帯魚

鑑賞用などで好まれる熱帯魚も夏の季語。いろいろな色や形で涼しさを演出してくれますが、水温調節など結構難しいですよね。天子魚(テンシウオ)《熱帯魚縞あきらかにひるがへり/舘岡沙緻》

金魚

元々は鮒を鑑賞用に改良してできたのが金魚だそうで、室町時代末期に中国から伝わったそうです。和金・出目金・オランダ獅子頭・蘭鋳《ビー玉を沈め金魚をよろこばす/那須淳男》

天道虫

ご存知チェリッシュの歌でもおなじみのてんとう虫は漢字で書くと「天道虫」と書きます。みなどれも小さく掌にちょこんの乗るようなサイズ。斑点は様々で空も飛び、益虫も害虫もいるとのこと。《まづとまりゆつくり天道虫となる/廣瀬ひろし》 ※この写真はYosh…

蜂は防衛本能が強く人を刺すこともあります。《蜂の尻ふはふはと針をさめけり/川端茅舎》

寒流系の魚で真鱈、助宗鱈などの鱈がいるそうです。冬に産卵のため浅い沿岸に寄ってくるところを人間が捕獲する。卵は鱈子に精巣は白子として食します。鱈場・子持鱈・雪魚(タラ)《船去って鱈場の雨の粗く降る/寺山修司》