冬の蜂

※この写真は佐々木司門さんから頂きました。だまって「蜂」と言えば春の季語、花の咲くころに蜜を求め運ぶ姿をよくみかけますよね。その春に活動がよく見かけられる蜂、冬にみかける姿はどうなのでしょうか?やはり春との比較する姿が下敷きにないと詠んでも…

鮟鱇

※この写真はKikoEtsuko Matsuiからいただきました。「あんこう」と読みます、写真見てわかりますかね。冬の季語となっておりますが、いい鮟鱇がとれましたのでw、アップさせていただきました。皮膚が滑らかで鱗がない深海魚だそうです。小魚を食べるらしく…

冬の海

※この写真は優秋さんからいただきました。文字通り冬の海のことです。日本側は暗く荒れた感じ。一方太平洋側は明るいイメージが多いようです。《靴の砂返して冬の海を去る/和田祥子》

寒波

このところの温暖化、異常気象なのか、今年は沖縄や奄美大島でも降雪が確認されたと。晩冬にシベリア方面からの寒気が波のように周期的にやってくることから「寒波」と言われるようになったようです。《小さき小さき母を死なせて寒波去る/今瀬剛一》

※この北海道からの写真も川越歌澄さんから頂きました。連日ありがとうございます。立冬から立春の前日までが暦の上での冬となります。寒さが厳しく、雪の多い地方などでは春が待ち望まれます。《冬すでに路傍にまがう墓一基/中村草田男》

寒禽

※この写真は川越歌澄さんからいただきました。冬の鳥のことをこう書いて「かんきん」と言うそうです。「冬の鳥」の方がメインの季語として載ってはいるものの、例句は「寒禽」のが多い、俳人に好かれる季語の一つと言えましょう。とにかく冬に目にする鳥全般…

冬野

※この写真は濱田美紀子さんから頂きました。後ろは桜島だそうです。冬の野原のこと。荒涼とした景色ですよね。 「雪野」や「雪原」も同列の季語です。《玉川の一筋光る冬野かな/内藤鳴雪》

初氷

その年、初めて氷が張ることです。《夕やけや唐紅の初氷/小林一茶》

寒雀

※この写真は下記句の作者、川越歌澄さんからいただきました。雀は人間の暮らしに一番身近な鳥。冬場は餌を求めてなおさら庭先付近までやってくるとのこと。寒い時に羽の中に空気を入れて膨らんでいる姿を「ふくら雀」という季語でも言うそうです。 《一羽飛…

万両

《万両のほかに生家の記憶なし/富安風生》ヤブコウジ科の常緑低木樹だそうで、こないだの千両のように冬に赤い実をならせます。千両は上に、万両のが「重たいから下に」なると覚えるといいでしょう。 ★千両 http://d.hatena.ne.jp/photo-saijiki/20151218/14…

除夜

《除夜の妻白鳥のごと湯浴みをり/森澄雄》大晦日の夜のこと。日付、年が変わる夜中の十二時ころ、お寺などで除夜の鐘がつかれます。つかれる数百八つは、人間の煩悩の数と言われてますよね。一年が終わり、新しい年が始まります。

年用意

《長梯子さらに伸ばして年用意/早田維紀子》 新年を迎える用意、大掃除、飾りものなどの買い物、お節料理の材料の買い出しなど、慌ただしくも新年を迎える楽しさもあったりします。春支度ともいいます。

数へ日

《数へ日の数へるほどもなくなりぬ/鷹羽狩行》年末残りまずかとなり、まさに指折り数えるほどになった感じの季語。数えるっていうんだから残り5日以内くらいを指すのが妥当なんですかね。

雑炊

だいたいあたたかいものは冬の季語、つめたいものは夏の季語と、相場はこうなっておりますが、「雑炊」や「おじや」は冬の季語であります。鍋物の最後のしめの雑炊など、あたたまりますよね。《雑炊や二人暮らしのひとり病む/原数江》

千両

《いくたび病みいくたび癒えき実千両/石田波郷》冬に緑の葉の枝先に赤い実を熟させるセンリョウ科の常緑樹です。似たような植物に「万両」があるが、こちらは葉のしたに赤い実がぶら下がる感じ。「上が千両、下が万両」や「万両のが重たいから下に垂れ下がる…

冬の夜

《わが生きる心音トトと夜半の冬/富安風生》冬は夜に限らず寒いものですが、夜はより一層寒くもの悲しさを感じることもあります。一方で帰宅して団らんの時間は、逆に心身ともに暖かさを感じますよね。「夜半の冬(ヨハノフユ)」、「寒夜(カンヤ)」も「冬の夜」を表す…

大根干す

※この写真は阿辺豊美さんから頂きました。《大根をどこかに干せりどの家も/右城暮石》沢庵など漬物にするためなどにこうして大根を干すんだそうです。

冬夕焼

※この写真は俣江美智子さんから頂きました。桜島のシルエットですかね。《冬夕焼見つめることを獣らも/正木ゆう子》だまって「夕焼」だと夏の季語。頭にそれ以外の季節を付けるとその季節の季語になる季語になるオールシーズンな季語の一つです。冬の夕焼は…

冬景色

※この写真は丸山智慧子さんから頂きました。《冬景色はなやかならず親しめり/柴田白葉女》読んで字のごとし、見渡す限りの冬の景色を言います。 どうしても石川さゆりさんの演歌を思い出してしまいますねw。

十一月

《火に近く十一月の柱かな/森賀まり》月の上旬に立冬があり、冬の季語となっています。

山眠る

※この写真は下記の掲句の作者でもある川越歌澄さんから頂きました。《一切の光を返し山眠る/川越歌澄》「○の山」と言えば四季のどの季節を入れても季語になりますが、同様に、山を表す「山○○」という季語も四季に応じて存在します。冬の静まり返った山は『山…

風呂吹

大根や蕪をゆでて味噌だれなどをかけたもの。「風呂吹大根」でも季語です。 《風呂吹や妻の髪にもしろきもの/軽部烏頭子》

節分

※この写真は深川神明宮さんから頂いた写真を編集加工して使わせて頂きました。《節分や海の町には海の鬼/矢島渚男》立春の前の日で、だいたい毎年2月3日ころになりますが、まさに季節を分ける日ということで節分と言うようです。昔は「せちわけ」と言ったよ…

雪吊

《雪吊をされて身動きできぬ影/高崎武義》降雪の多い地方で、雪の重みで庭木の枝が折れるのを防ぐために、一本の支柱から縄などを張り渡して枝を吊り、重みに耐えられるようにするんだそうです。

湯婆

《湯たんぽやもう寝返りもならぬ父/木田千女》「たんぽ」と読みます。湯たんぽのことです。昔はブリキの金属製のものを使っていた記憶がありますが、いまでは樹脂製のものの方が街中で売っているのも主流のようですね。あったかくて気持ちいいですよね。「湯…

雁木

※この写真は丸山智慧子さんからいただた上越市高田地区の雁木だそうです。《雁木とふ急に静かなところかな/中村たかし》新潟県など雪の深い地方には、家の前にアーケード状の囲いをつくり雪の積もるときにも往来できるように雁木を施してある。 (以下丸山さ…

暦売

昔は朝廷や幕府の許可のもと、各地の神社などで暦が編集されていたそうです。いまでは書店や街角などで年末に売り出されますよね。《大川の風を避けたる暦売/星野高士》

賀状書く

単に「賀状」だと勿論新年の季語ですが、「賀状書く」となると年末、冬の季語となります。暮の忙しい合間に年賀状を書く、新しい年の準備の一つですね。《賀状書く喪中幾葉かへし読み/川畑火川》

年の暮

一年の終わり。新年を迎える準備など慌ただしく、また街は活気に満ち溢れます。歳暮・歳晩・歳末・年末・年の瀬・年の果・年詰まる 《ともかくもあなた任せのとしの暮/小林一茶》

河豚

「河豚は食いたし命は惜しい」などと言いますが、私は好きではないので河豚を食べませんw。下戸なので鰭酒も飲まないし。好きな人は好きですよねえ。ふぐと、ふく《怒る前の河豚の顔とはこんなもの/大木あまり》