2013-01-01から1年間の記事一覧

大晦日

一年最後の日、大晦日も勿論冬の季語です。旧暦の十二月は三十日までだったので大「三十日」で『おおみそか』となります。皆さんよいお年をお迎えください♪大年・大三十日・大つごもり《大年の夢殿に火のにほひかな/井上弘美》

年の市

新年用の品物を売る市のことで、古い歳時記を見ると行事のカテゴリーに書いてあるものもあります。正月の飾り物や盆栽、雑貨やなどを各地の社寺の境内などで十二月中旬から下旬にかけて市が立ちます。歳末大売出し・暮の市・節季市《知りつくす抜け裏さびし…

雪掻

雪掻(ユキカキ)は私のように東京で暮らす者にはピンときませんが、雪国に暮らす方々にとっては生きる上での大切な仕事の一つなのでしょう。最近では電動式の優れものもあるようですが、お年寄りにはきつい作業だと思います。屋根に積もった雪や道路や線路に積も…

煤払

一年の汚れを落とし新年を気持ちよく迎えるために大掃除をしますよね。ご家庭や会社など、年の瀬の風物詩の一つと言えるでしょう。老人や子供など邪魔にならないように別室で籠ることを「煤籠」、手伝わずどこかへ逃げ出してしまうことを「煤逃」と言います…

冬木

常緑樹も広葉樹も冬の景色として冬木や冬木立という季語として詠むそうです。冬木立・冬木影(フユキカゲ)・冬木道 《大空に伸び傾ける冬木かな/高浜虚子》

枯葉

草木の枯れた葉のことですが、必ずしも地面に落ちてなくても枯葉と言います。逆に落葉樹の葉が地面に落ちると「落葉」という季語で表すことの方が多いんですかね。いかにも侘しい、さびしい感じの冬の季語です。《地の色となるまで枯葉掃いてゐる/野木桃花》

冬の朝

冬の朝の寒さはひとしおですよね。清少納言の枕草子には「冬はつとめて」と朝が良しとされています。美しさがありますよね。《線香の函美しき冬の朝/宇佐美魚目》 ※写真は齊藤敬一くんにもらいました!

ジャンパー

このところめっきり寒くなりましたが、防寒着のたぐいはだいたいが冬の季語です。袖と襟のあたりから寒気が入ってこないように絞ってあります。ブルゾン・皮ジャン《ジャンパーを脱ぎ捨てすぐに仲良しに/高田正子》

冬ざれ

荒涼とした冬の景色を表す語感を持つ季語です。「冬ざるる」という具合に活用されるようになっえきたんだそうです。ちなみに写真が「冬ざれ」にふさわしいものかどうかはお許しいただければと思っております。《水槽の底の東京冬ざるる/寸》

雪催

今にも雪が降りそうな空模様を「雪催(ユキモヨヒ)」と言います。雰囲気のある季語ですよね。《悪相の魚は美味し雪催/鈴木真砂女》

沢庵

干した大根を糠に漬けた漬物の代表格、ご存知沢庵(タクアン)は冬の季語です。《沢庵を漬けたるあとも風荒るる/市村究一郎》

冬の空

太平洋側では晴れた日が多くなる冬。晴れ渡った日の透き通った青空は冬ならではですね。《夕方がいちばんきれい冬の空/上野章子》

帰り花

冬の暖かな陽気に誘われ、春に咲く花が季節外れに咲いてしまうこと。本来は桜の花指すようですが、山吹や躑躅などの場合もいうとのこと。今回の写真は海棠(カイドウ)という春の花ですが、よくわかりませんが、季節外れに咲く花ということで、「帰り花」と…

日向ぼこ

冬の寒さで日向が恋しいですよね。「ひなたぼっこ」という言い方の方が一般的にはなじみやすいですかね。日向ぼつこ・日向ぼこり《日向ぼこビルの隙間に立ち止まり/津野利行》

赤城颪・浅間颪

北颪(キタオロシ)という季語のおまけみたいな季語に、浅間颪、赤城颪、筑波颪、男体颪、伊吹颪、比叡颪、六甲颪などがあります。要は山から吹き降ろしてくる空風(空っ風)のことで、名だたる山々から平野や盆地に吹き降ろす乾いた冬の冷たい風、とても厳しい印…

冬晴

冬の日の晴れ間も日差しがまぶしい。雲一つない青空で気持ちいいですよね。冬日和・寒晴・寒日和《冬晴のきはみ川底まで透かす/市場基巳》

冬麗

冬に穏やかに晴れ渡った日、春に「うららか」という季語がありますが、それを思わせるような冬の日をあらわす季語です。「とうれい」と読みます。また「冬うらら」という季語もあります。《冬うらら舟屋に舟のおさまりて/久保ともこ》

山粧ふ

赤や黄色に彩られた秋の山を表す季語に「山粧ふ(ヤマヨソオウ)」というものがあります。鮮やかな色彩にぴったりの季語ですよね。先日ご紹介した「秋の山」と同列の季語であり、また季節は既に冬に入りましたがいい写真を頂きましたので、ご紹介させて頂き…

冬田

秋に刈り取りを済ませたあとの荒涼とした田のことを冬田と言うそうです。《行く我に星も従ふ冬田かな/西山泊雲》

葱畑

以前「葱」で取り上げて同列の季語ではありますが、いい写真が撮れましたのであらためて「葱畑(ネギバタケ)」としてアップさせていただきました。《葱畑も大根畑も古戦場/鈴木半風子》※以前書いた「葱」の時のもの http://d.hatena.ne.jp/photo-saijiki/20121…

神無月

陰暦の十月を神無月といいます。世の神様が皆出雲大社に集まるそうで、神様がいなくなるから神の無い月と書いて神無月(カンナヅキ)と言うそうです。ちなみに出雲の国(島根県)では神有月(カミアリヅキ)と言うそうですわ。陰暦の十月とはいまの十一月で…

立冬

はいみなさん、今日から冬です!今年(2013年)は本日11/7が立冬です。冬立つ・冬に入る・冬来る・今朝の冬なども同列の季語になります。風邪などひきませぬよう、楽しい冬をお過ごしくださいませ。《立冬や窓に始まる雨の音/岩田由美》

秋の昼

秋の朝も昼も夜も季語です。どことなくこの手の季語はつかみどころがない感じがしますよね。秋の昼らしいってどういう感じかみなさん想像してみてください。まずは例句を挙げてみます。《水面に鯉のふれたる秋の昼/鴇田智哉》どうですか、秋の昼っぽいですか…

末枯

秋も深まってくると葉は先の方から枯れてきます。葉の先端を末と書いて「ウラ」と読み、「ウラガレ」と読みます。葉っぱの全体が枯れてしまったわけじゃなくそれが余計に侘しさを募らせ近づいた冬を感じさせてくれる晩秋の季語です。《末枯や墓に石置く石の…

柚子

ミカン科の植物だそうです。食べると言うより香りがいいですよね柚子は。同列の季語に柚子の実、木守柚子(キモリユズ)などがあります。柚子湯だと冬の季語になります。 http://d.hatena.ne.jp/photo-saijiki/20121222/1356163775《柚子の香の動いてきたる出荷…

秋の山

山は四季折々いろいろな表情をみせてくれます。秋は大気が澄みわたり遠くの山までくっきりと見え、また紅葉など黄色や赤に彩られる様は華やかな反面さみしさも感じさせてくれます。秋山(アキヤマ)、秋山(シウザン)、秋嶺(シウレイ)、秋の峰《信濃路やどこ迄つゞ…

秋の園

文字通り秋の庭園や公演のことを指す季語です。紫色など様々な花が咲き、緑もだんだんと枯れ落ちて行きます。どことなくひそやかなまた物静かなたたずまいという感じがしますね。秋のソノと読むようです。《暮れかけてまた来る客や秋の園/上川井梨葉》

《柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺/正岡子規》今回の季語の柿の句と言えば上記の子規の句があまりにも有名なのではないでしょうか。もしかして日本であるいは世界で一番有名な句かもしれないなあと思います。 柿は秋の代表的な果物。柿の木の梢に一つ二つ残して…

松茸飯

ご存知松茸飯は食欲の秋を象徴する食事の一つです。松茸を薄切りにして炊き込んだご飯、香りもいいですよね。茸飯も同列の季語。秋は炊き込みご飯で食欲がそそります。《ほんたうは松茸御飯炊いてをり/筑紫磐井》 ※和食レストランさとで食べた松茸御飯。 ※こ…

松茸

やっと松茸を仕入れることができました!・・・じゃなく、松茸の写真を仕入れることができましたwので、ふぉと彩にアップしたいと思います。みなさんご存知の松茸、堂々の秋の季語となっております。香りがいいと言われていますよね。いかにも秋のものです…