植物

敗荷

「やれはす」と読みます。風などで破られたりぼろぼろになった蓮の葉。なんだか哀れですよね。『破蓮』と書いて「やれはす」と読んだり、「やれはちす」と読んだりもします。こっちの漢字の方がイメージしやすい感じ♪w 《敗荷の中の全き一葉かな/清崎敏郎》

葡萄棚

※この写真はDaisuke Teranishiさんからもらいました。秋の果物のひとつ葡萄は、棚をつくりそこにぶら下がるように生ります。葡萄棚の下での葡萄狩、楽しいですよね。 《老いてゆく恋人よ葡萄棚の下/今井杏太郎》★前に書いた「葡萄」 http://d.hatena.ne.jp/p…

秋茄子

※この写真は、師匠西村和子先生からもらった十全茄子です。あまりにおいしいせいか、「秋茄子は嫁に食わすな」なんてことわざがあるくらい。焼いたり、漬物にしたりと、まさに食欲の秋を代表する食材のひとつですね。《その尻をきゆつと曲げたる秋茄子/清崎…

葛の花

※この写真はSheena Fujiharaさんから頂きました。秋の七草の一つだそうです。夏から秋にかけて穂状花序が立ち上がり、下から上へと赤紫色の花を咲かせるとのこと。《葛の花むかしの恋は山河越え/鷹羽狩行》

半夏生

※この写真は丸山智慧子さんから頂きました。ドクダミ科の多年草で7月初旬に葉の付け根に花を咲かせます。《半夏生咲かせ半信半疑かな/山田みづえ》

通草

※この写真は玉手のり子さんから頂きました。「あけび」と読みます。約6センチの楕円形で熟すると果皮が裂けて黒い種子を多く含んだ白い果実が見える。果肉は甘いんだそうです。《あけびの実軽しつぶてとして重し/金子兜太》

竜胆

※この写真は丸山智慧子さんから頂きました。リンドウ科の多年草。9〜11月に筒状の鐘形の花を数個つけます。青紫色の花は日が翳ると閉じてしまうそうです。《りんだうの午後は目を閉づ花時計/秋元不死男》

※この写真は岡島愛さんから頂きました。ブナ科落葉樹の実、見たことも食べたこともあると思います。剥くのがちょっと面倒w。《三つほど栗の重さを袂にす/篠田悌二郎》

メロン

※この写真はMari Hataさんからいただきました。ウリ科の一年草の実、原産はアメリカだそうです。日本には明治のころに入ってきたとか。高級なイメージのある果物ですよね。実は私、大人になるまで食べられませんでしたw。《あどけなさ残るくちびるメロン食…

蓮の花

※この写真は川越歌澄さんからいただきました。ハス科の多年生水草で、池や沼などに早朝咲いて四日ほど美しく大きな花を咲かせているみたいですね。《蓮の花遠くにばかり見えてをり/久保ともを》

木下闇

※この写真は女流棋士の船戸陽子さんからいただきました。夏木立の鬱蒼と茂る中は昼でも暗く闇のようで、その様を木下闇(こしたやみ)と言います。《街騒に隣り合せの木下闇/多賀たか子》

青鬼灯

※この写真は丸山智慧子さんから頂きました。まだ外側の外苞が青い未熟な鬼灯のこと。秋に赤くなり、だまって鬼灯と言うと秋の季語となります。《青鬼灯少女も雨をはじきけり/石田波郷》 ※以前書いた鬼灯 http://d.hatena.ne.jp/photo-saijiki/20120808/13443…

紗羅の花

※この写真は丸山智慧子さんから頂きました。ツバキ科の落葉高木で別名は夏椿だそうです。6〜7月頃、直径5〜7センチの椿に似た白い花を咲かせ、1日経つと首のところからぽとりと落花してしまうそうですわ。「しゃら」とも「さら」とも読むようです。《地に落…

グラジオラス

※この写真は桧鼻幹雄さんから頂きました。アヤメ科の多年草だそうです。六月ごろ剣先の葉間から60〜90センチほどの茎を伸ばし、横向きに多数の花を開く。オランダ船がもたらしたので和蘭菖蒲と言われたそうです。《まあいいか少しうるさいグラジオラス/川崎…

睡蓮

スイレン科の多年生水草。7月頃に直径数センチの蓮に似た花を咲かせます。白や黄色、桃色などの花が咲くそうです。在来種の「未草(ひつじぐさ)」は沼地に自生して6〜9月頃に白い清楚な花を咲かせるそうです。花は未の刻(午後二時)に開くと言われこの名が…

青山椒

※この写真は丸山智慧子さんから頂きました。ミカン科の落葉低木樹。秋に熟するけど、夏のまだ青く小粒のものを青山椒というそうで、辛味を楽しみ、また佃煮などにもするそうです。ちなみに初めてみましたw。《櫛に水つけて髪梳く青山椒/鈴木節子》

泰山木の花

※この写真はKikoEtsuko Matsuiさんから頂きました。モクレン科の常緑樹で六月ごろ直径15センチほどの白い大きな花を空に向かって咲かせるとのこと。葉は長さ12〜25センチほどの楕円形で艶があるんだそうです。北米が原産で明治初期に渡来したとのこと。《水…

京鹿子

※この写真は丸山智慧子さんから頂きました。バラ科シモツケソウ属、国産の多年草だそうです。6、7月頃、茎の頂上部分にピンク色の粒状の花を咲かせます。京都で染めた鹿の子絞りに見立ててつけられた名前だそうで、とても優美な感じですよね。ちなみに私はこ…

桜の実

桜の花を愛する日本人もなかなか桜の実は見たことがあるひとは少ないのではないでしょうか。私も先月初めてみましたw。梅雨のころに赤黒くなるそうです。《桜の実わが八十の手を染めし/細見綾子》

苜蓿の花

※この写真は中塚恵美さんから頂きました。続けて春の季語となりますが、これはみなさん読めますでしょうか?そして何のことだかわかりますでしょうか?そうです、写真を見てもらうとわかると思うんですが、クローバーと言った方がなじみがありますかね。漢字…

蚕豆

※この写真は中塚恵美さんからいただきました。空に向かって直立するので蚕豆(空豆)というそうです。まだ青いうちに収穫し、中の実をゆでて食べるのが一般的ですね。《皿二つそらまめとそらまめの皮/行方克巳》

丁字草

※この写真は丸山智慧子さんからいただきました。この植物は多分見たことがないというか、目に止まったことがないと思います。名前も初めて聞いたかどうかというところ。「ちょうじそう」と読むようです。キョウチクトウ科の植物で5月ごろに青紫色を茎のいた…

茨の花

バラ科の落葉低木、五月頃から芳香のある白い花が咲くとありますが、全然におわなかったなあw。花茨・花うばら・野茨の花 《海へ出る砂ふかき道花いばら/大井雅人》

翁草

※この写真は丸山智慧子さんからいただきました。キンポウゲ科オキナグサ属で、本州、四国、九州の低山地や川原に自生する多年草だそうで、「おきなぐさ」と読みます。花は釣鐘状の赤紫色で、花期が過ぎると白い毛におおわれた実をつけるんだそうですが、それ…

片栗の花

※この写真と下記の句は、小酒井あゆみさんから頂きました。山林の斜面の半日陰のところに群生するユリ科の多年草。紫色の花を下向きに咲かせるちょっと変わった見栄えの花です。古くは「かたかご」と呼ばれ万葉集にもその名は登場するとのこと。《大勢の一人…

※この写真は丸山智慧子さんからいただきました。「すみれ」と読みます。スミレ科スミレ属の多年草で、東アジアの日当たりのよい野山に自生しているとのこと。別名が「相撲取草」と言うそうですわ。三色菫(パンジー)はヨーロッパが原産の園芸用の品種だそう…

クロッカス

※この写真は斎藤信義さんから頂きました。南ヨーロッパなどが原産のアヤメ科の球根植物だそうです。春に咲くものと秋に咲くものがあるらしく、春咲きのものを「クロッカス」と言うそうです。じゃあ秋はなんなんだろうかw?黄色、白、紫など可憐な花を咲かせ…

アネモネ

※この写真は川越歌澄さんからいただきました。キンポウゲ科の多年草。地中海沿岸が原生地だそうです。赤、ピンク、紫、青、白など鮮やかな花を咲かせます。《アネモネに不良の匂ひして真昼/櫂未知子》

ミモザ

※この写真は玉手のり子さんからいただきました。マメ科の常緑高木の花だそうで、銀葉アカシアのフランス語名だそうです。オーストラリアが原産で明治の初期に日本に渡来。よい香りを放ち、ヨーロッパでは復活祭のころに咲く花として親しまれているそうです。…

七竃

※この写真は川越歌澄さんからいただきました。秋の季語だけどもらった時期、写真がいまだったので冬の時期のアップでごめんなさいね。バラ科の落葉高木樹で夏に白い小さい花が咲いたあとに赤い実を結ぶそうです。赤い実だけが残っているのも風情があるとのこ…