2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

露草(つゆくさ)

蛍草・月草道端や空き地などどこでも見られる。朝露に濡れながら可憐な青い花を開きます。《露草の露千万の瞳かな/富安風生》《くきくきと折れ曲りけり蛍草/松本たかし》

夜食

夜なべや受験勉強など、夜に小腹が減って軽い食事を取ったりします。 夜なべも夜長も秋の季語。もちろんこの夜食も秋の季語です。《あたたかき夜食の後の部屋覗く/能村登四郎》

秋高し

天高し・空高し「天高く馬肥ゆる秋(ホントは中国・杜審言の『秋高くして塞馬肥ゆ』という詩の一節)」から「秋高し」の季語が生まれたとのこと。 澄み切った青空、まさにそらがどこまでも高く感じられますね。《天高しさびしき人は手を挙げよ/鳴戸奈菜》

蓮の実(はすのみ)

蓮の実飛ぶ蓮の花が終わると、蜂の巣状に穴が開いた円錐形の花托になり、この穴から熟れた実が飛んで水中に落ちる。実は甘く生で食べられます。《実を飛ばしきるまで蓮の直立す/伊藤政美》《風騒ぐ蓮の実ひとつ飛んでより/和気久良子》

狗尾草(えのころぐさ)

猫じゃらし花穂が子犬の尾に似ていることから付いた名ですが、その穂で子猫をじゃらつかせることから猫じゃらしとも言います。こちらの名のほうがよく知られていますよね。写真は六本木ヒルズ近くのマンションの敷地に植えられていた、ちょっと上品な猫じゃ…

茘枝(れいし)

苦瓜(にがうり)・ゴーヤ・蔓茘枝(つるれいし)の実近頃は沖縄料理ゴーヤチャンプルですっかり有名なゴーヤこと茘枝。楊貴妃が好んだという茘枝とは別の植物です。熟れた実はもちろん食べられ、赤い種はなめると甘い味がします。《苦瓜を噛んで火山灰(よ…

鰯雲

鱗雲・鯖雲さざ波のような雲のかけらが一面に広がる、いかにも秋らしい雲ですよね。 見た目が魚の鱗のようで、イワシグモ、ウロコグモ、サバグモなどといいますが、この雲が出ると鰯が大漁になるからとも言うそうです。《鰯雲記憶は母にはじまれり/伊藤通明…

葡萄(ぶどう)

デラウェア・マスカット、巨峰・葡萄園・葡萄棚ご存知おいしい葡萄は勿論秋の季語。みずみずしくておいしいですね。 多くは棚を作り、房が垂れ下がるように作ります。《葡萄食ふ一語一語の如くにて/中村草田男》

蜻蛉(とんぼ)

とんぼう・塩辛とんぼ・やんま・赤蜻蛉・秋茜糸蜻蛉は夏の季語になります。《蜻蛉やとりつきかねし草の上/松尾芭蕉》《赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり/正岡子規》

深川祭

富岡祭、深川八幡祭江東区富岡八幡宮の祭、本祭りは三年に一度、八月十五日あたりに行われます。この時期なので深川祭は秋の季語。一般的に単に祭といえば夏の季語になります。今年はこの週末が本祭りで、五十を越える神輿渡御で深川は賑わいました。秋とは…

1万アクセスありがとうございます!

今年の6月12日にはじめた「ふぉと彩時記」。 おかげさまで、今日1万アクセスに到達をしました。たくさん、見ていただいてありがとうございます。 このうち9千5百は、阿部さんと私、津野のアクセスだと思いますw。これからもタイムリーな季語を写真付きでわ…

八月

「八月」は、日頃の暮らしでは「もろ夏!」って感じですが、月のはじめに立秋があり、秋の季語になります。ちなみに九月、十月までが秋です。 月の下旬になるとだいぶ秋らしい日が増えてくるとおもいます。《八月のダム垂直に水落とす/佐藤和枝》《「八月」…

撫子(なでしこ)

川原撫子・大和撫子秋の七草の1つ。 『大和撫子』は日本女性の美称でもありますが、今や『なでしこ』といえば、『なでしこジャパン』ですよね。《かさねとは八重撫子の名なるべし/曾良》

鬼灯(ほおずき)

四万六千日で有名な『鬼灯市』は夏の季語ですが、鬼灯は秋の季語になります。 旧かなでは「ほほづき」と表記します。 写真の網の鬼灯は自宅の鉢植えで自然に出来上がった芸術作品。《鬼灯の熟れて袋のなか祭/檜紀代》

夏の星

星涼し・旱星(ひでりぼし) 8月の夜、頭上に光る3つの星が夏の大三角。雲の少ない夜なら東京でも見ることができます。織姫のベガ、牽牛のアルタイル、白鳥座のデネブで構成されています。西の空には蠍座のアンタレス、牛飼い座のアルクトゥールが赤々と見…

原爆忌

原爆の日、広島忌1945年8月6日、広島市に世界初の原子爆弾が投下され多くの尊い命が犠牲になりました。8月9日には長崎にも投下され、両日ともに「原爆忌」と呼びます。 ただ、この二日間の間に立秋(2012年は8月7日)があり、広島の原爆忌は夏の季語、長崎の…

空蝉(うつせみ)

蝉の殻・蝉の脱け殻 《空蝉やいのち見事に抜けゐたり/片山由美子》《空蝉は昨日にしがみつくかたち/村越敦(高2当時)》

木槿(むくげ)

花木槿・白木槿・底紅(そこべに)芙蓉(ふよう)と同じアオイ科の落葉低木で芙蓉によく似ていますが、葉が大分小さいです。茶花に使われます。《道のべの木槿は馬にくはれけり/松尾芭蕉》《底紅や黙ってあがる母の家/千葉皓史》

芙蓉(ふよう)

花芙蓉・白芙蓉・紅芙蓉・酔芙蓉秋の季語になりますが、もうすでに花開いています。俳句界ではもうすぐ秋、8日が立秋です…。アオイ科の落葉低木で、朝開き夜にはしぼむ。むくげとよく似ているが、芙蓉の葉のほうが大きい。《反橋の小さく見ゆる芙蓉かな/夏目…

雲の峰

峰雲、入道雲、積乱雲、雷雲入道雲と言うのが一番わかりやすいですかね。空に高々せりあがる様を山に例えて雲の峰と言うそうです。《雲の峰いよいよ雲の力で立つ/鷹羽狩行》