地理

櫓田

※この写真は天宮風牙さんからもらいました。稲を刈り取った切り株から新しい芽が生えてくる、それを「ひつじ」というそうですわ。それが田一面に生じるので「櫓田(ひつじだ)」という。なかなか読めないですよね、俳句でもやってないと倶楽部♪w《櫓田の踏…

秋の湖

※この写真はKikoEtsuko Matsuiさんからいただいた琵琶湖の写真です。ひと夏を越えた少しゆったりした感じがありますかね。秋晴れの爽やかさが、大きな湖の広がりを感じさせてくれる秋の湖です。「あきのみずうみ」とも「あきのうみ」とも読んでいいようです…

花野

※この写真は玉手のり子さんから頂きました。秋に咲く草花、一面に咲く野原などをいいます。華やかさもある反面どこか淋しさも感じさせるのは秋という季節のせいなのでしょうか♪《昼は日を夜は月をあげ大花野/鷹羽狩行》

氷河

※この写真はアンカレッジ在住の井伊辰也さんから頂きました。高山の万年雪が氷の塊となって低地へ流れ下ってくるものを言うそうです。写真を頂いた辰也さんの住む北米やヨーロッパなどでは、主に夏の間、登山や観光の目的地となるそうです。なかなか目の当た…

夏の山

※この写真は丸山智慧子さんから頂きました。高い山も雪が解け、青葉が茂り生命力にあふれたみずみずしい感じの夏の山。登山が好きな方が夏山を目指して登るシーズンでもあります。《裏口を出てふるさとの夏の山/深見けん二》

冬の海

※この写真は優秋さんからいただきました。文字通り冬の海のことです。日本側は暗く荒れた感じ。一方太平洋側は明るいイメージが多いようです。《靴の砂返して冬の海を去る/和田祥子》

冬野

※この写真は濱田美紀子さんから頂きました。後ろは桜島だそうです。冬の野原のこと。荒涼とした景色ですよね。 「雪野」や「雪原」も同列の季語です。《玉川の一筋光る冬野かな/内藤鳴雪》

初氷

その年、初めて氷が張ることです。《夕やけや唐紅の初氷/小林一茶》

冬景色

※この写真は丸山智慧子さんから頂きました。《冬景色はなやかならず親しめり/柴田白葉女》読んで字のごとし、見渡す限りの冬の景色を言います。 どうしても石川さゆりさんの演歌を思い出してしまいますねw。

山眠る

※この写真は下記の掲句の作者でもある川越歌澄さんから頂きました。《一切の光を返し山眠る/川越歌澄》「○の山」と言えば四季のどの季節を入れても季語になりますが、同様に、山を表す「山○○」という季語も四季に応じて存在します。冬の静まり返った山は『山…

水澄む

※写真は門田慶之氏撮影、阿部さんのご実家の写真だそうです。 《水澄みて二十戸と家かたまらず/茨木和生》秋は空気が澄み万物美しい季節ですが、池などの水もことさら澄んで水底まではっきり見えたりします。「秋の水」を称賛するような季語ですが、それと比…

秋の田

《稲田ゆくまぢかの稲の一つづつ/石川桂郎》稲が熟した秋の田、刈り入れを待つ豊かな景色ですよね〜。稲田(イナダ)・稔り田(ミノリダ)

春の川

《春の川水が水押し流れゆく/古屋秀雄》春の川は雨や雪解けの水を運んできたりして水かさが増します。のどかな陽気と相まってそれこそうららかなのんびりとした雰囲気もありますよね。

冬の山

冬の山の草木は枯れ、雪が積もれば静けさや怖さまでも感じるような気がします。冬山・枯山・雪山・雪嶺(セツレイ)・冬山路・冬山家(フユヤマガ)《雪嶺の光をもらふ指輪かな/浦川聡子》 ※この写真は上越市の丸山智慧子さんからもらいました。

夏の海

炎天下の強い日差しの降り注ぐ夏の海。青い海、白い帆、光りと熱にあふれエネルギッシュですよね。《掌に掬へば色なき水や夏の海/原石鼎》 ※この写真は秦くんからもらいました

春の海

冬の間荒れていた海も春になると穏やかになります。春の浜・春の渚・春の磯・春の岬《春の海ひねもすのたりのたりかな/与謝蕪村》 ※写真は北海道の小國哲明さんからいただきました。遠くに見えるのは厚賀灯台だそうです。

春泥

雪が解けたり雨量が増えたことでぬかるみができたり、春の泥は人々の生活を悩ませます。シュンデイと読みます。比較的新しい季語だそうです。春の泥《人恋ふは春泥の坂ゆくごとし/秦夕美》

雪解

冬に積もった雪が暖かくなって解け始めることを雪解(ユキゲ・ユキドケ)と言います。川は増水して勢いを増して流れ、また軒に滴る雪解雫(ユキゲシズク)などはまさに春の到来を告げるものですね。雪解水・雪解川・雪解風・雪解野・雪解雫《ぶつかつてすぐ渦となり雪解水/…

雪間

降り積もった雪が春になりところどころ解けて消えた隙間を「雪間」というそうです。芽吹き始めた草が顔を見せれば「雪間草」というとのこと。雪のひま・雪間草《雪消える方へ傾き雪間草/後藤比奈夫》

残雪

春になっても北斜面や山や木の陰になっているところなどに残っている雪のこと。残る雪・雪残る・陰雪(カゲユキ)・去年の雪(コゾノユキ)《田一枚一枚づつに残る雪/高浜虚子》

氷柱

読めますか?「つらら」です。写真をみればおのずと読み方もわかると思いますが、水の滴りが棒状に凍って成長したものを氷柱といいますね。東京に住んでいるとなかなか見る機会がありません。古い言い方では「垂氷(タルヒ)」ともいうそうです。《大空に根を張る…

山粧ふ

赤や黄色に彩られた秋の山を表す季語に「山粧ふ(ヤマヨソオウ)」というものがあります。鮮やかな色彩にぴったりの季語ですよね。先日ご紹介した「秋の山」と同列の季語であり、また季節は既に冬に入りましたがいい写真を頂きましたので、ご紹介させて頂き…

冬田

秋に刈り取りを済ませたあとの荒涼とした田のことを冬田と言うそうです。《行く我に星も従ふ冬田かな/西山泊雲》

秋の山

山は四季折々いろいろな表情をみせてくれます。秋は大気が澄みわたり遠くの山までくっきりと見え、また紅葉など黄色や赤に彩られる様は華やかな反面さみしさも感じさせてくれます。秋山(アキヤマ)、秋山(シウザン)、秋嶺(シウレイ)、秋の峰《信濃路やどこ迄つゞ…

秋の園

文字通り秋の庭園や公演のことを指す季語です。紫色など様々な花が咲き、緑もだんだんと枯れ落ちて行きます。どことなくひそやかなまた物静かなたたずまいという感じがしますね。秋のソノと読むようです。《暮れかけてまた来る客や秋の園/上川井梨葉》

秋の川

川にどの季節をくっつけると季語になってしまいますが、「秋の川」と言うとやはりどこか清々しさ、美しさ、あるいはちょっとひんやり気味な感じが連想されます。透き通った水そのものも美しい季節です。《秋の川真白な石を拾ひけり/夏目漱石》

青田

青々とした田んぼ、日本の原風景といった感じですよね。とても美しく、清々しい感じです。《一升瓶提げし人行く青田かな/津野利行》※写真は宮城県の青田、永岡さんに頂きました。

代田

代掻きという土の塊をほぐす作業を終え、田んぼに水が張ってある田植えができる状態の田を「代田(シロタ)」と言います。《水増して代田ひしひし家かこむ/上田五千石》

植田

田植えを終えて間もない田んぼのこと。水田に整然と苗の影が映るのはまさに日本の原風景ですね。《天の神地の神達に植田澄む/右城暮石》 ※写真は宮城県にお住いの永岡さん(元大島南央小PTA会長)からいただきました。

春の山

雪が解け木々が芽吹く春の山、人も多くその賑わいは生命力を感じさせますね。《春の山たたいてここに坐れよと/石田郷子》