2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

遅日

春になり日没が遅くなったなあっていう感じの季語です。一番日没が遅い、つまり日が長いのは夏至の日ですが冬にさんざん早くに日が暮れるのを見てきたあとの春に感じるという意味の季語です。《縄とびの端もたさるる遅日かな/橋輭石》

春暁

※この写真はPTA会長時代のお仲間、吉川誠さんからいただきました。春の夜明けのこと。古くは春暁(しゅんぎょう)と言えば夜明け前、まだ夜中に続くあたりをいい、春曙(はるあけぼの)は「やうやう白くなりゆく・・・」ということで夜が明けた側の時間帯を…

翁草

※この写真は丸山智慧子さんからいただきました。キンポウゲ科オキナグサ属で、本州、四国、九州の低山地や川原に自生する多年草だそうで、「おきなぐさ」と読みます。花は釣鐘状の赤紫色で、花期が過ぎると白い毛におおわれた実をつけるんだそうですが、それ…

啄木忌

4月13日は石川啄木が亡くなった日だそうで、忌日の季語となっております。名前は知っていましたが、歌人、短歌を詠む人だったんですね。小説を書く人なのかと思ってましたわ。岩手県生まれで26歳の若さで結核で亡くなられたようです。はたらけど はたらけど…

マルスダレガイ科の二枚貝だそうです。北海道から九州にかけて幅広く分布。日本人には古くからなじみのある貝で、お祝いの膳にはかかせない一品だったりします。風味がよく蒸したり焼いたりおいしくいただきます。《蛤のひらけば椀にあまりけり/水原秋櫻子》

片栗の花

※この写真と下記の句は、小酒井あゆみさんから頂きました。山林の斜面の半日陰のところに群生するユリ科の多年草。紫色の花を下向きに咲かせるちょっと変わった見栄えの花です。古くは「かたかご」と呼ばれ万葉集にもその名は登場するとのこと。《大勢の一人…

※この写真は丸山智慧子さんからいただきました。「すみれ」と読みます。スミレ科スミレ属の多年草で、東アジアの日当たりのよい野山に自生しているとのこと。別名が「相撲取草」と言うそうですわ。三色菫(パンジー)はヨーロッパが原産の園芸用の品種だそう…

春の暮

春の夕方、夕暮れ時のことです。 対して春の終わりを表す「暮の春」とごっちゃにならないように注意されたし。《妻亡くて道に出てをり春の暮/森澄雄》

蜆汁

蜆の味噌汁は春の季語です。「蜆」も春の季語です。《亡ろびたる国の光や蜆汁/高野ムツオ》