2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

櫨紅葉

「はぜもみじ」と読みます。関東以西の低山に自生する。 蝋を採るために栽培されていた黄櫨はいまでは自生化している。写真は、わが家の屋上で勝手に育った櫨。鳥のお土産のようです。《櫨紅葉屋号残せる蝋の蔵/上原白水》

小鳥

小鳥来る俳句で云う小鳥は秋に日本に飛来する小鳥、または山地から平地に下りてくる留鳥。 写真は江東区木場公園のキビタキ。《小鳥きて午後の紅茶のほしきころ/富岡風生》《小鳥来る音うれしさよ板びさし/与謝蕪村》

松手入

冬の近づいた秋の終わりのころに松の手入れが行われるそうです。 古枝を取り去り、枝をためて樹形を整えたりするそうですが、庭木の中ではとても難しい方だとのことです。《松手入今天に腰かけてゐる/上野章子》 ※写真は小石川後楽園の松手入の様子。

ハロウィーン

アングロサクソン系民族の祭日。10月31日すなわちキリスト教の万聖節の前日。古くはケルト暦の大みそか。《ハロウィンの大魔女吾子でありしとは/有馬朗人》

破芭蕉

バショウ科の大型多年草。葉は長さ2メートルもあり、それが風に吹かれる様を芭蕉は愛した。秋になると用脈に沿ってさける。《破芭蕉一気に亡びたきものを/西村和子》《破れ芭蕉月光顔に来てゐたり/加藤楸邨》

烏瓜

ウリ科の蔓性多年草の実。秋になると林中の木々や藪にからんだ蔓に実がなる。《女らにかけこみ寺のからすうり/青木綾子》

秋晴

秋日和秋空が澄んで高々と晴れ渡ること。「秋日和」は眩しい日ざしのなか、穏やかに過ぎていく一日を感じさせる。《秋晴や友もそれぞれ祖母を持ち/中村草田男》《秋晴や瞼をかるく合はせても/鷲谷七菜子》

柘榴

石榴(ざくろ)・実柘榴(みざくろ)熟すると厚く硬い菓皮が裂け、鮮紅色の多数の種子が現れる。《くれなゐの泪ぎつしりざくろの実/和田知子》《ひやびやと日のさしてゐる石榴かな/安住敦》

金木犀

銀木犀中国原産のモクセイ科の常緑小高木。《木犀や同棲二年目の畳/高柳克弘》《木犀をみごもるまでに深く吸う/文挟夫佐恵》

菊供養

10月18日(旧暦の9月9日の重陽の日)に浅草寺で行われる菊供養という行事があります。みなさんは知ってましたか?私は当然知りませんでした。歳時記をぱらぱらめくっていたら目にとまりまして行ってみました。参詣する人は菊の枝を携えて仏前に供えすでに供…

水引

山野の林縁などに多いタデ科の多年草。《水引の花の人目を避くる紅/後藤日奈夫》

馬鈴薯

こう書いて「じゃがいも」と読むみたいです。 歳時記には「ばれいしよ」とひらがなで同列に表記されてますが、なんか日常使ってる感覚ど逆な感じがしますね。16世紀にジャカルタから渡来したらしく「ジャカルタ芋」と呼ばれていたのがいつしか略され「ジャガ…

桜紅葉

桜の紅葉は他の木に比べて早く、9月の末にはすでに赤みがさす。 真赤な楓はもちろんですが、都心でもよく見られる桜の紅葉、銀杏の黄葉も負けず劣らず!《日をこぼし紅葉こぼして桜の木/市村究一郎》

赤い羽根

10月1日からの1ヶ月間、恵まれない人を救うために行われる共同募金。街頭で子供や学生なども募金を呼び掛け、胸に赤い羽根をつけてくれる光景は見ていて美しい。《赤い羽根つけらるる待つ息とめて/阿波野青畝》《赤い羽根俺の方こそありがとう/津野利行》

コスモス

秋桜と書いて「あきざくら」とも読みますよね。 山口百恵さんの歌にもありましたが、秋桜と書いて「コスモス」でしたね♪メキシコが原産の一年草。葉はいくつにも羽状に裂けます。風や雨 に倒れてもまた起き上がって花を付け晩秋まで咲き続けるたくましい秋の…

林檎

何となく冬の果物というイメージがあるのは私だけでしょうか? 林檎は秋の季語になります。ちなみに「林檎の花」は春の季語です。《刃を入るる隙なく林檎紅潮す/野澤節子》

体育の日

もともとは10月10日のぞろ目の休日だった体育の日。国民の健康を願って定められた祝日で、東京オリンピック大会開会の日に因んで、オリンピック2年後の1966年に制定されました。2000年からは10月の第二月曜日に変わり、今年は今日10月8日が体育の日でした。 …

女郎花(をみなへし)

秋の七草の1つ。白い花でよく似た男郎花(をとこへし)という花もある。 写真は近所の八名川公園です。《古稀すぎて着飾る日あり女郎花/津田清子》《旅にをるおもひに折るや女郎花/森澄雄》

曼珠沙華

彼岸花・死人花(しびとばな)・天蓋花(てんがいばな)・幽霊花・捨子花・狐花 呼び名がかなりたくさんある。花後、細い葉が出て、翌年春に枯れる。鱗茎は澱粉を多量に含み、有毒だが、晒して救荒食物とするため畑の傍らや墓地など人里に近いところに植えら…

占地

しめじです、あんまり漢字で書かないですよね。 旧かなだとしめぢ。別の漢字だと湿地とも書きます。 秋に広葉樹林の中に群生して生えるキノコです。単独でも生えるそうです。《わがこゑは占地の陰に入りにけり/鴇田智哉》

甘藷

「さつまいも」と読みます。薩摩芋でもOK。 甘藷と書いて「かんしょ」とも「いも」とも読ますことができます。 中南米が原産で十六世紀に宮古島に入ったのが最初で琉球から薩摩に伝わりやがて全国区の食べ物になったようです。《ほの赤く掘起こしけり薩摩芋/…

赤まんま

赤のまま・犬蓼(いぬたで)の花猫じゃらしなどに一緒に道端に生えている、俗にいう雑草。 粒状のピンク色の花を赤飯になぞらえてこの名がある。《日ねもすの埃のままの赤のまま/高浜虚子》《長雨のふるだけ降るや赤のまま/中村汀女》