2012-01-01から1年間の記事一覧

晦日蕎麦

「年越蕎麦」の方が一般的な言い方ですね。「つごもり蕎麦」とも言います。 大晦日の夜に食べます。細く長くという縁起を担ぐのが由来だそうです。《宵寝して年越蕎麦に起さるる/水原秋櫻子》

小晦日

12月31日はご存知「大晦日」ですよね。それに対し一日前日の12月30日を『小晦日』と書いて『こつごもり』と読みます。 大晦日も「おおつごもり」とも読むそうです。《筆仕舞ふあとははかなし小晦日/赤尾兜子》

門松立つ

年末に新年に向けて門松を立てることです。単に「門松」だと新年の季語になります。 「松飾る」も同列の季語。《松飾るコンクリートに膝をつき/岩崎健一》

飾売

社寺の境内や街角にテントを張り、注連飾や門松などの正月飾を売ること。 最近はスーパーの店先やコンビニなどでも売ってますよね。《その前をきれいに掃いて飾売る/山口青邨》

枇杷の花

11〜12月、白色五弁の花をたくさん咲かせる。芳香もある。《遠ざけし人恋ふ枇杷の咲きしより/鷲谷七菜子》

枯木

枯木立・枯木道・裸木(はだかぎ)冬になって葉を落とし尽くした木。枯死した木ではない。《枯木立月光棒のごときかな/川端茅舎》《裸木となる太陽と話すため/高野ムツオ》

年末賞与

ボーナスは冬の季語になってます。夏のボーナスはどうすんでしょうね?(笑)《まやかしのボーナス妹に少しやり/寸》 ※写真はだいぶ以前にもらったボーナスですw♪

蜜柑

蜜柑山冬はなんといっても炬燵(こたつ)で蜜柑ですよね。《探しもの又して疲れ蜜柑むく/星野立子》《子の嘘のみづみづしさよみかんむなく/赤松螵子》

障子

最近の住宅ではあまり見られなくなりましたが、窓際の障子は寒さや結露対策にも役立ちます。雪見障子や猫間障子など古民家などにはいまでも障子が使われていますが、季語としては冬の季語なんですね。ちなみに襖も冬の季語だそうです。《うしろ手に閉めし障…

クリスマス

降誕祭・聖夜・聖樹・聖菓・聖夜劇・サンタクロース日本でもすっかり浸透したクリスマス。始まりは1552年、山口県において宣教師が降誕祭に日本人を招いたことから。1900年、明治座が銀座に進出し、クリスマス商戦が始まったそうです。 《子へ贈る本が箪笥に…

有馬記念

競馬をやられる方はもちろん、日頃やられない方もご存知かと思う年末のグランプリレース『有馬記念』。今年平成24年が第57回でしたが、今後も安定的にこの年末に行われていくんじゃないかと思います。とすると、有馬記念でいい句が出てくれば季語化してくれ…

天皇誕生日

「天皇誕生日」という季語、なんか微妙だと思いませんか?天皇陛下は憲法上象徴とはいえ当たり前ですが人間であり、いつかは例外なく亡くなり、また新しい天皇が誕生し新しい天皇誕生日となる日がきます。季節を詠むことが俳句とするならば、半固定的と言い…

柚子湯

今年は昨日が冬至でしたが、柚子湯入りましたか? 柚子湯に入ると無病息災でいられると言います。 香りもいいしあったまりますよね。柚子風呂、冬至湯、冬至風呂も同列の季語です。《柚子湯して柚子とあそべる独りかな/及川貞》 ※写真は深川神明宮、内野さん…

冬至

今年平成24年は今日12月21日が冬至でした。二十四節気の一つであり、一番昼が短い日でもあります。ちなみに建築基準法の日影の規制は、できる建物の冬至日の影が一日のうち何時間以内にしなければならない、という具合に規制されています。冬至粥、冬至南瓜…

寝酒

寝る前に酒を飲むと体が温まり気持ちよく眠ることができます。 ですがまあほどほどにしましょう♪(笑)《灯に透かしブランディなる寝酒かな/小澤實》

羽子板市

羽子板の歴史は室町時代に遡るが歳の市で売られるようになったのはr江戸時代になってから。 東京浅草の羽子板市が有名。写真は浅草寺境内です。《美しき羽子板市や買はで過ぐ/高浜虚子》

都鳥

カモメ科の百合鷗のことで、都鳥という呼び方は関東的な呼び方だそうです。それは「伊勢物語」の主人公が隅田川で『名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなし』と詠んだことによるものだそうです。なので関東以外では百合鷗で詠んだ方がいんでし…

塩鮭

鮭の内臓などを取り除いたあと、塩を詰め回りにも塩を巻きつくる鮭の塩蔵品。 甘塩の鮭を縄で巻いたものを新巻と言うそうです。スーパーの切り身のパックの写真でごめんなさいね(笑)。《塩鮭を女抱きゆく田の日暮/皆川盤水》《さしあたり箱へ戻しぬ新巻鮭/…

忘年会

忘年会より、季語としては『年忘』の方がメインで挙げられています。会社やいろいろな仲間などで一年の労苦を忘れ無病息災を願う… っていうより年末の飲み会だよね(笑)。《師の脇に酒つつしむよ年忘れ/石田波郷》《忘年会脱けて古本漁りけり/阿片瓢郎》 ※…

銀杏落葉

落葉樹である銀杏、赤くならず黄色くなりそして落葉になっても美しいですよね。紅葉ではなく黄葉と書きますが発音は同じ「こうよう」、紛らわしいですね。グシケンじゃないですからね(笑)。《花の如く銀杏落葉を集め持ち/波多野爽波》

葉牡丹

キャベツの変種だそうです。私、カリフラワーだと思っておりました(笑)。紫色のと白いの、対で置いてあるのをよく見掛けますよね。《葉ぼたんの渦の芯より一行詩/榎本慶子》

菰巻(こもまき)

雪折れ防止や防虫を目的に、樹木に筵などを縄で巻きつけること。《菰巻きをしてことごとく傾ぎけり/藤本美和子》《菰巻いて松は翁となりにけり/大石悦子》写真は文京区の六義園。縄編みの梅の花飾りをつけている、特別な菰です。

落葉

冬になると葉を落とす落葉樹。地面に降りつもる落葉はいかにも冬の景色ですね。《退院の一歩一歩の落葉踏む/小沢昭一》昨日亡くなった小沢昭一さんが、生前退院された時に詠まれた句だと、お仲間の永六輔さんがラジオでこの句を紹介されたそうです。記憶違い…

人参

人参は冬の季語なんですね。ちなみに原産地どこだか知ってます? アフガニスタンだそうです。《人参を人参色に洗ひあげ/小島花枝》

耳当

耳袋・耳かけうさぎの毛皮や毛糸などで作り耳に被せる防寒具。 最近のものはヘッドフォンみたいになっています。 自転車をこぐこどもたちには欠かせませんね。《耳飾少し見えゐて耳袋/恵利粛月》《木菟(づく)めきて木登りの子の耳袋/村上喜代子》

冬の水

透徹し静まり返っている冬の湖や池。 写真は、文京区駒込、六義園です。ライトアップは9日までです。《冬の水一枝の影も欺かず/中村草田男》 《浮かびくる如く石あり冬の水/山西雅子》

大雪

今日は二十四節季の「大雪」です。 そもそも二十四節季はみなさんおわかりでしょうか?一年を二十四に割ってるんだそうです。詳しくはこちらでもご覧ください。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%8D%81%E5%9B%9B%E7%AF%80%E6%B0%97 たとえば立春か…

懐炉

いまはすっかり普及した使い捨てカイロ。漢字で書くと懐炉、旧かなで書くと「くわいろ」と書きます。昔は金属のケースに懐炉灰をいれたり、揮発性のオイルを入れたりして使うものを懐に入れて暖を取っていました。もっと前は石を火で暖めて布で包んで温石を…

大根

煮たりしておいしい大根、多くは根っこの白いところを食べますが、葉も食べられます。また、沢庵など漬物の材料としてもポピュラーですよね。昔はきらいだったのに、年とっていまではおいしい食材となりました。《流れ行く大根の葉の早さかな/高浜虚子》

餅搗

12月に入ると各町会などで餅搗をしますよね。昔は各ご家庭で搗いたり「餅屋」に注文したり、搗いてもらったり、正月に向けてお餅を搗くのを多く見かけられていたようですが、いまでは都心ではあまり見られなくなりましたね。《にぎやかに餅搗いてゐる隣かな/…