蚕豆

※この写真は中塚恵美さんからいただきました。空に向かって直立するので蚕豆(空豆)というそうです。まだ青いうちに収穫し、中の実をゆでて食べるのが一般的ですね。《皿二つそらまめとそらまめの皮/行方克巳》

兜虫

※この写真は西郷敬さんからいただきました。ご存知兜虫は夏の季語です。《ひつぱれる糸まつすぐや甲虫/高野素十》

初鰹

黒潮に乗って北上する鰹。青葉の5、6月ころ捕れるはしりの鰹を初鰹と言うそうです。江戸時代江戸っ子には珍重されたとのことです。《目には青葉山郭公(ほととぎす)初鰹/素堂》

豆飯

※この写真は大年くりやさんから頂きました。蚕豆やえんどう豆、あとグリンピースのもあると思いますが、お豆を炊き込んで塩味をちょいとつけたご飯。豆の緑色と白飯のコントラストが鮮やかです。《日曜はすぐ昼となる豆の飯/角光雄》

夜店

※この写真はMari Hataさんからいただきました、新潟県三条八幡まつりの様子だそうです。社寺の境内の縁日などに欠かせない露店のこと。《父の背が記憶のはじめ夜店の灯/黒崎かずこ》

草刈

※この写真は下記の句の作者でもある、市堀玉宗さんからいただきました。家畜の飼料や農作物の肥料などに使われる雑草を刈り取る作業のこと。《怒る気になれず草刈り始めけり/市堀玉宗》

初夏

夏の初めのころ、立夏から五月中あたりまで。新緑が美しく、梅雨入り前のすがすがしい季節となります。《初夏に開く郵便切手ほどの窓/有馬朗人》

水馬

※この写真は川越歌澄さんからいただきました。あめんぼです。あめんぼうでもOKです。小川や池に浮かぶ六本足の昆虫。なんでも飴に似た匂いがするので「飴棒」を語源とする説などがあるようです。《あめんぼと雨とあめんぼと雨と/藤田湘子》

丁字草

※この写真は丸山智慧子さんからいただきました。この植物は多分見たことがないというか、目に止まったことがないと思います。名前も初めて聞いたかどうかというところ。「ちょうじそう」と読むようです。キョウチクトウ科の植物で5月ごろに青紫色を茎のいた…

茨の花

バラ科の落葉低木、五月頃から芳香のある白い花が咲くとありますが、全然におわなかったなあw。花茨・花うばら・野茨の花 《海へ出る砂ふかき道花いばら/大井雅人》

大暑

《大暑なりおのれ打つごとタイプ打つ/渡邊千枝子》二十四節季の一つで、新暦の7月23日ころ。 「少年よ大暑を抱け」、ちょっとちがうかw

炎昼

※日工大駒場高校二塁手の津野選手(うちのせがれです♪)《炎昼のおのれの影に子をかくす/日下部宵三》真夏の灼けつくような暑い昼のこと。炎天の「炎」と昼間の「昼」からできた言葉で、比較的新しい季語のようです。

柘榴の花

《子のあらばつけたき名あり花柘榴/片山由美子》ただ柘榴と言えば実の方を指し秋の季語となっております。柘榴の花は、六月頃に咲く直径5センチほどの朱赤色の花びらの花で、薄くて皺があるそうです。八重咲きの園芸品種を「花柘榴」と呼ぶそうで、白や淡紅…

※写真は日工大駒場高校捕手の菊池君の汗。《ひとすぢの流るる汗も言葉なり/鷹羽狩行》体温の調節のためにかく汗で、他の季節でもかくことはありますが、灼熱の炎天下のもと、やはり夏にかくのが一般的ですよね。

山法師

《旅は日を急がぬごとく山法師/森澄雄》ミズキ科の落葉高木で六〜七月に咲きます。白い花びらのように見えるのは苞(ホウ)という蕾を包んでいた部分でどくだみの白い部分と同じものだそうです。

枇杷

※この写真は内野佳代子さんからもらいました。《枇杷の実を空からとつてくれしひと/石田郷子》バラ科の常緑樹の枇杷。冬に花が咲いて翌年の六月ごろに黄橙色に熟する。少し酸味があり、また甘味も強いとのこと。「枇杷の実」も同義の季語です。 ★枇杷の花 ht…

キャベツ

《白鳥の翅もぐごとくキャベツ捥ぐ/能村登四郎》甘藍(かんらん)と言うそうですわ。ヨーロッパが原産で江戸時代に日本に輸入されたそうです。

走り梅雨

《ネックレス胸に重たき走り梅雨/津野利行》梅雨の「走り」のことですが、「走り」とは「いろんなものごとの始まり」というような意味です。なので梅雨の始まりのころを意味するんですが、梅雨に入ってしまうと「梅雨入り」ということなので、厳密にいうと梅…

トマト

《あかあかと熟れてトマトの見捨てられ/山田まや》ナス科の野菜だそうです。原産は地はペルーで、最初は観賞用として植えられ食用として普及しだしたのが対象末期以降、昭和に入ってからの野菜のようです。冷して塩を振って食べたり、煮込んだりジュースやケ…

暑さ

《マヨネーズおろおろ出づる暑さかな/小川軽舟》今日も暑いですねえ。そう言ったら罰金ねってくらいの暑さ!暑し・暑さ・暑(しょ)、どれも夏の季語です。

朝焼

※この写真はPTA会長時代の仲間、吉川誠さんからいただきました。《朝焼のマッターホルン真向ひに/中西昭子》 日の出のころ、東の空が薄紅色などの色に染まる朝焼。夕方の夕焼とともに、夏だけに起こる現象ではないが夏の美しさは格別ということで夏の季語に…

クレマチス

《鉄線の花の紫より暮るる/五十嵐播水》昨日初めて見て、知った花ですw。別名で鉄線花というんですね。こちらは初耳だと思いますw。もともと中国が原産で江戸時代に渡来したそうで、クレマチスそのものは鉄線花とカザグルマなどを交配したものだとか。キン…

青嵐

《濃き墨のかわきやすさよ青嵐/橋本多佳子》青葉の頃に吹き荒れるやや強い南風のことをこういうそうです。

冷奴

※この写真はKikoEtsuko Matsuiさんからいただきました。 《冷奴どの一角を崩さうか/津野利行》豆腐を冷して薬味などちょいとのせて醤油をかけて食べる冷奴。さっぱりしておいしいですよね。

プール

泳げる人にとってはとっても楽しいプール。私は高校入学時までまったく泳げなかったので楽しい思い出がひとっつもありませんw。競技用の25m、50mプールや流れるプールなど、夏休みには家族連れでにぎわいます。プールサイド《ヘヤピンがプールサイドに錆び…

キャンプ

テントを張って大自然の中で寝る。夏休みの楽しい思い出の代表的なレジャーですね。キャンプ場・テント・バナンガロー・キャンプファイヤー《キャンプ村素足にて物借りにくる/辻田克巳》 ※この写真は中山さんからもらいました

海水浴

明治より以前は水着を着て海に入るという習慣はなかったそうですわ。熱い砂浜に青い波、カラフルな水着が開放的な夏の海辺を彩ります。サーフィン・波乗り・潮遊び・ジェットスキー《継ぎ足せり海水浴の駅ホーム/高道章》 ※この写真は四宮さんからもらいまし…

玉葱

切ると涙が出る玉葱。明治初年に渡来したとのことです。ところで玉葱って何で吊るすの?《玉葱を吊す必ず二三落ち/波多野爽波》 ※よかったらネット句会やってますのでどうぞ。お題の一つが「玉葱」です。 http://blogs.yahoo.co.jp/toshiyuki_tsuno/40389653…

打水

暑い夏の温度を少しでも下げようと、昼下がりや夕方などに水を撒くことがあります。最近では温暖化防止策に効果があると見直され、行政や大企業など都心部でも盛んに行われるようになりました。水を打つ・水撒(ミズマキ)・撒水車(サンスイシャ)《打水の拾いひ歩きや神…

夏帽子

熱中症対策など日差しの強い夏の日にかぶる帽子。麦藁帽子やカンカン帽、パナマ帽などがあります。夏帽・麦藁帽子・カンカン帽・パナマ帽《わが夏帽どこまで転べども故郷/寺山修司》