休暇明

休暇果つ(きゅうかはつ)

夏休みが終わり学生、生徒、児童のみなさんは学校がスタートしたことと思います。一般的には9月のあたまからが多いのかと思いますが、地域差や昨今は学校2学期制などもあり、8月の下旬に夏休みが終わるところも少なくないようです。

「夏休み」は堂々の夏の季語ですが、この「休暇明」という季語は秋の季語になります。冬休みも春休みも、いまは秋休みもあるところもありますが、「休暇明」と言ったら俳句の季語としては夏休み明けの秋の季語と断定して使ってください。

ただ将来、アメリカ式に入学や卒業の時期を秋にするという動きもあるようで、この季語の寿命もあと100年持つのかどうか、それは歴史が決めることになります。学校の時期・行事などが様々な理由でずれることはやむを得ないこともありますが、どうも普遍的な季節感までもが奪われてしまうのはいかがなものかと思わざるを得ません。

《友死すと掲示してあり休暇明/上村占魚》

《がち・ぱねえ・うそで・まじかよ・休暇明/津野利行》