枯蓮

いろいろな植物は冬になると枯れてしまいますが、この蓮も枯れるんですがことのほか哀れな姿となります。ぽきっと折れたり水没したり、まあ見るも無残でみすぼらしくまた汚い感じすらします。

もうこれだけで十分哀れなので、その中の美しさだとか、何か違った一面を詠んであげると枯蓮(かれはす)も喜ぶのではないでしょうか。ほかに枯蓮と書いて『かれはちす』と読ますことも可能ですので、上五に「枯蓮や」と使うもよし、下五に「枯蓮」と置くのもOKです。「蓮枯る」や「蓮の骨」とも使います。

水月に雨がきらりと枯れ蓮/飯田蛇笏》