九月尽

読んで字の如く九月が尽きる日で九月の最後の日を言いますが、旧暦の九月の末日を言い、つまるところ行く秋を惜しむという感慨のこもった季語だそうです。いい季節が秋が終わり厳しい冬がやってくる、その迫りくる覚悟の秘めたような季語という感じでしょうか。最近では単に九月の末日として用いた句も多くなってきているそうです。

九月尽く・秋尽く

《九月尽松立ち枯れし岬かな/村山古郷》