行事

雛祭

桃の節供・雛飾り・雛の家・五人囃・雛あられ・吉野雛など。桃の節句はもともとは五節句の1つ。人形(ひとがた)で体の穢れを祓い川に流した上巳の日の祓いの行事に雛遊びの風習が習合したものです。 江戸時代から紙雛にかわって内裏雛が多く作られるようにな…

バレンタインデー

ローマ司教が殉教した日とローマ神話とが結びつき、恋人同士が贈り物を交わす日になった。日本では好きな男性にチョコレートを渡して告白する日ですが、義理チョコ、友チョコ、逆チョコなんていうのもあるようです…。 《いつ渡そバレンタインのチョコレート/…

建国記念の日

1873年神武天皇即位の日をもって太陽暦の2月11日を祝日としたもので、四大節の一つの紀元節という名称だった。 国家主義的祝日として戦後に紀元節は廃止されたが1966年にいまの「建国記念の日」として復活。復活に際しては軍国主義、思想の自由などに対する…

餅花

枝に餅や団子を小さく丸めてつけて、神棚近くの柱などに飾るもので、「もちばな」と言います。もともとは小正月に豊作を祈って作った飾りでしたが、最近では大判小判や縁起物をぶら下げて華やかに店先に飾るのを見かけたりします。『繭玉(まゆだま)』は養…

初場所

ご存知大相撲の初場所は新年の季語となっています。 一月場所、正月場所でもOK。東京両国国技館で年のはじめの熱戦が繰りひろげられます。《初場所へ花と咲かせて清め塩/鷹羽狩行》《川風に一月場所の太鼓かな/島田五空》

成人の日

成人式一月の第二月曜が国民の祝日で成人式です。平成11年までは1/15でしたが法改正で変わりました。 二十歳の新成人が各地でお祝いをされますが、今年はあいにくの雪で晴着の女性などは大変でしたね。《成人の日をくろがねのラッセル車/成田千空》《成人式…

破魔矢

「はまや」と読みます。もとは「はまころ」という競技に用いる弓矢を称した。今は正月の厄除けの縁起物として神社で破魔矢を授ける。《たてかけてあたりものなき破魔矢かな/高浜虚子》《肩車されて破魔矢を握りしむ/山崎矢寸尾》

七草・七種

七草籠・七種粥・薺粥(なずながゆ)・薺打つ(なずな打つ)・春の七草五節句の1つ、七草の節句の略。正月七日に行われ七種粥を食べる。三十一文字で次のように覚える。 芹(せり)薺(なづな)御形(ごぎょう)繁縷(はこべら)仏の座(ほとけのざ)菘(すずな)すずしろ …

七福神詣

福詣(ふくまゐり)・福神詣・七福詣・福神巡り元日から7日までの間に、七福神を祀っている神社を巡り歩いて参拝すること。七福神は、大黒天・毘沙門天・福禄寿・弁財天・布袋・寿老人。写真は、隅田川七福神の三囲神社他。 《七福神詣妻子を急がせて/安住敦…

初詣

初参(はつまゐり)・初社(はつやしろ)・初神籤(はつみくじ) 元日に氏神またはその年の恵方に当たる方角の神社仏閣にお参りすること。新しい1年の息災を祈願する。《日本がここに集まる初詣/山口誓子》《御手洗(みたらし)の杓の柄青し初詣/杉田久女》

クリスマス

降誕祭・聖夜・聖樹・聖菓・聖夜劇・サンタクロース日本でもすっかり浸透したクリスマス。始まりは1552年、山口県において宣教師が降誕祭に日本人を招いたことから。1900年、明治座が銀座に進出し、クリスマス商戦が始まったそうです。 《子へ贈る本が箪笥に…

天皇誕生日

「天皇誕生日」という季語、なんか微妙だと思いませんか?天皇陛下は憲法上象徴とはいえ当たり前ですが人間であり、いつかは例外なく亡くなり、また新しい天皇が誕生し新しい天皇誕生日となる日がきます。季節を詠むことが俳句とするならば、半固定的と言い…

柚子湯

今年は昨日が冬至でしたが、柚子湯入りましたか? 柚子湯に入ると無病息災でいられると言います。 香りもいいしあったまりますよね。柚子風呂、冬至湯、冬至風呂も同列の季語です。《柚子湯して柚子とあそべる独りかな/及川貞》 ※写真は深川神明宮、内野さん…

羽子板市

羽子板の歴史は室町時代に遡るが歳の市で売られるようになったのはr江戸時代になってから。 東京浅草の羽子板市が有名。写真は浅草寺境内です。《美しき羽子板市や買はで過ぐ/高浜虚子》

勤労感謝の日

11月にある二度の祝日はどちらも日にちが動かない祝日ですね。11月23日の勤労感謝の日は国民がそれぞれに感謝しあう、生産を喜び合う日とのこと。新嘗祭(にいなめさい)が起源です。《一泊の湯治勤労感謝の日/大泉抱二》

七五三

七五三祝い(しめいはひ)・千歳飴髪置・袴着・帯解などの祝いが1つになって江戸中期以降、江戸などの大都市で行われたのが始まり。《七五三飴も袂もひきずりぬ/原田種芽》

酉の市

十一月の酉の日に各地の神社で行われる祭礼。 三の酉まである年は火事が多いなんていいますよね。 福を呼び込むという熊手を買う人でにぎわいます。 今年は昨日8日が一の酉、20日が二の酉です。 一の酉や二の酉、熊手も季語となっています。《かつぎ持つ裏は…

文化の日

平成12年の法改正により月曜日になった祝日が多い中、未だに日にちで定まっている祝日の一つ。かつては明治天皇の誕生日から「明治節」「天長節」だったが、昭和23年に自由と平和を愛し、文化をすすめるためとして「文化の日」と定められた。 各地で文化祭や…

ハロウィーン

アングロサクソン系民族の祭日。10月31日すなわちキリスト教の万聖節の前日。古くはケルト暦の大みそか。《ハロウィンの大魔女吾子でありしとは/有馬朗人》

菊供養

10月18日(旧暦の9月9日の重陽の日)に浅草寺で行われる菊供養という行事があります。みなさんは知ってましたか?私は当然知りませんでした。歳時記をぱらぱらめくっていたら目にとまりまして行ってみました。参詣する人は菊の枝を携えて仏前に供えすでに供…

赤い羽根

10月1日からの1ヶ月間、恵まれない人を救うために行われる共同募金。街頭で子供や学生なども募金を呼び掛け、胸に赤い羽根をつけてくれる光景は見ていて美しい。《赤い羽根つけらるる待つ息とめて/阿波野青畝》《赤い羽根俺の方こそありがとう/津野利行》

体育の日

もともとは10月10日のぞろ目の休日だった体育の日。国民の健康を願って定められた祝日で、東京オリンピック大会開会の日に因んで、オリンピック2年後の1966年に制定されました。2000年からは10月の第二月曜日に変わり、今年は今日10月8日が体育の日でした。 …

敬老の日

別名:老人の日、年寄りの日、敬老日以前は9月15日でしたが、いまは9月の第三月曜日が敬老の日です。 老人を敬愛し長寿を祝う催しなどが開かれます。《雀来て敬老の日の雨あがり/吉田鴻司》

震災忌

大正12年9月1日、相模灘一帯を震源とする関東大震災が起きました。本所被服廠跡に建てられた東京都慰霊堂では毎年9/1、犠牲者に対する慰霊祭が行われ、両国駅のあたりから露店などが出て賑わいを見せています。昨年2011年(平成23年)3月11日に東北沿岸を震…

深川祭

富岡祭、深川八幡祭江東区富岡八幡宮の祭、本祭りは三年に一度、八月十五日あたりに行われます。この時期なので深川祭は秋の季語。一般的に単に祭といえば夏の季語になります。今年はこの週末が本祭りで、五十を越える神輿渡御で深川は賑わいました。秋とは…

原爆忌

原爆の日、広島忌1945年8月6日、広島市に世界初の原子爆弾が投下され多くの尊い命が犠牲になりました。8月9日には長崎にも投下され、両日ともに「原爆忌」と呼びます。 ただ、この二日間の間に立秋(2012年は8月7日)があり、広島の原爆忌は夏の季語、長崎の…

盂蘭盆会(うらぼんゑ)

盂蘭盆、盆、新盆など、いわゆるお盆のことですね。 瓜の馬、茄子の牛なども季語になってます。 七夕と同じく、この季語も秋の季語になります。7月13日〜16日に行われる仏事。都心は7月に行うところが多いですが、地方では旧暦、月遅れの8月13日から行う地域…

七夕

明日7月7日はご存知七夕です。 俳句の季語としての別名で「星祭」と言ったりします。 織姫と彦星が年に一度会うことを許されるという日です。 旧暦、陰暦の7月7日なので俳句の季節としては秋に分類されます。 ちょっと調子が狂いますが、とりあえず七夕の日…

朝顔市

『森下の朝顔市』大にぎわいです。町にも朝顔の鉢がたくさん並んでます。《すたすたと朝顔市を僧一人/星野明世》 (写真は恒例の森下、深川神明宮の朝顔市) 「朝顔市」は夏の季語、元は入谷の朝顔市を指すみたいですね。「朝顔」だけだと秋の季語とする歳時…