懐炉

いまはすっかり普及した使い捨てカイロ。漢字で書くと懐炉、旧かなで書くと「くわいろ」と書きます。

昔は金属のケースに懐炉灰をいれたり、揮発性のオイルを入れたりして使うものを懐に入れて暖を取っていました。もっと前は石を火で暖めて布で包んで温石を用いていたそうです。

使い捨てで便利な時代になりましたが、古きよきものはエコにできていたのかもしれませんね。

《亡き母がふところにゐる懐炉かな/国弘賢司》

《甘へるとすればカイロの貼りどころ/津野利行》