餅花

枝に餅や団子を小さく丸めてつけて、神棚近くの柱などに飾るもので、「もちばな」と言います。もともとは小正月に豊作を祈って作った飾りでしたが、最近では大判小判や縁起物をぶら下げて華やかに店先に飾るのを見かけたりします。

『繭玉(まゆだま)』は養蚕の盛んな地方で米粉で繭の形を作ってつけたもので、古い歳時記では別々に取り扱われているものも多い。

《餅花の影を夜な夜な楽しみて/池内たけし》

《繭玉の下に赤児を寝かせ置く/野崎ゆり香》