2014-01-01から1年間の記事一覧

ナイター

夜間に行われる野球を観戦することですが、和製英語だそうです。英語ではナイトゲームと言いますよね。主にプロ野球の試合を指して差し支えないと思います。この季語で、野球の試合の内容がどうちゃらこうちゃらって句はあまりうまくいかないようです。《ナ…

夏の海

炎天下の強い日差しの降り注ぐ夏の海。青い海、白い帆、光りと熱にあふれエネルギッシュですよね。《掌に掬へば色なき水や夏の海/原石鼎》 ※この写真は秦くんからもらいました

蜘蛛

日本に千種類くらいいるそうですね。お尻から糸を出して木と木の間に巣を張るわけですが、夕暮れに多く見かけるって知ってましたか?その巣のことを「蜘蛛の囲(ゐ)」というそうです。蜘蛛の囲・蜘蛛の巣・蜘蛛の糸・女郎蜘蛛・蜘蛛の子《蜘蛛に生れ網をかけ…

熱帯魚

鑑賞用などで好まれる熱帯魚も夏の季語。いろいろな色や形で涼しさを演出してくれますが、水温調節など結構難しいですよね。天子魚(テンシウオ)《熱帯魚縞あきらかにひるがへり/舘岡沙緻》

金魚

元々は鮒を鑑賞用に改良してできたのが金魚だそうで、室町時代末期に中国から伝わったそうです。和金・出目金・オランダ獅子頭・蘭鋳《ビー玉を沈め金魚をよろこばす/那須淳男》

半夏生

二十四節気七十二候のうちの一つですが、俳句でもやってなければ知りも読めもしなくてもおかしくないと思いますが、「ハンゲショウ」と読みます。夏至から11日目の新暦の7月2日ころです。この日までに田植を終えないといけないと言われているそうで、またこ…

夕立

夏の夕方にかけて局地的に短時間に降る雨。雷を伴ったり、雹を降らせたり、最近では「ゲリラ豪雨」と呼ばれることもありますよね。元々武蔵野の夕立は馬の背を分けると言われるそうで激しいことで知られているそうです。ゆだち・よだち・白雨・驟雨・夕立雲…

ピカ〜 ゴロゴロゴロ〜。ご存知雷は夏の季語。取り上げたいと思い、鳴り出したら事務所の窓から撮影を試みましたがなかなか撮れないもんですね。やっとツイッター仲間のoboroさんの写真をいただくことが出来アップさせてもらうことができました。光りが稲妻…

昼寝

スペインのシエスタなど四季を通じて昼寝、長い昼休みを取る国もあり、午後からの能率アップにつながるなどと言われますよね。日本では高温多湿の夏の一つの知恵として昼寝をする文化があるようです。日も長く早起きすることが多い季節でもあり、食事のあと…

麦の秋

麦が黄金色に熟す五月下旬ころを表す時候の季語です。秋と付く夏の季語ですから初心者、素人さんにはちょっと難しいのかもしれませんね。麦秋と書いて「バクシウ」とも「ムギアキ」とも読むケースがあるらしく、読み手の力が必要な季語かもしれません。麦秋《麦秋…

団扇は中国のもの対し平安時代に日本で作られたのが扇子だそうです。持ち運びに便利、言われてみれば柔軟な日本人の発想という気もします。扇子・白扇・絵扇・古扇《目礼のあとの黙殺白扇子/鷹羽狩行》 ※写真は設計士仲間のボブ鈴木、笑顔に黙殺されそうです…

天道虫

ご存知チェリッシュの歌でもおなじみのてんとう虫は漢字で書くと「天道虫」と書きます。みなどれも小さく掌にちょこんの乗るようなサイズ。斑点は様々で空も飛び、益虫も害虫もいるとのこと。《まづとまりゆつくり天道虫となる/廣瀬ひろし》 ※この写真はYosh…

青蔦

塀や建物の壁などに巻きひげお先端の吸盤で張り付きながら上へ上へと伸びていきます。甲子園球場など青々とした様はまさに夏の風物詩になり得る青い蔦。蔦茂る《青蔦やもの問はむには窓高く/松尾静子》

梅雨晴

梅雨の合間の数時間あるいは数日のぞかす晴れ間。梅雨の一休みでたまっていた洗濯物などを干したりしますよね。「五月晴」も同じ意味で五月の晴れ間という意味ではなく、梅雨の晴れ間をいうそうです。五月晴・梅雨晴間《飛騨の子の花いちもんめ梅雨晴間/松崎…

梅酒

焼酎に氷砂糖とともに青梅を漬けて作るお酒。ガラスの瓶に密封して保存します。《わが死後へわが飲む梅酒遺したし/石田波郷》 ※この写真は土田さんからいただきました。

夏衣

夏場に着る和服のことを「夏衣(ナツゴロモ)」いうそうです。洋服だと「夏服」。夏着・夏物・夏衣(ナツギヌ)・帷子(カタビラ)《いつまでを青年といふ夏衣/高橋悦男》

浴衣

昔は浴衣着て外に出るってもんではなかったみたいですね。和的ネグリジェ的なものだったのでしょうか。指宿の砂風呂みたいに、風呂上りに素肌に羽織っていたみたい。いまでは夏の和の略装としていろいろなデザインの浴衣を楽しむ人も多くなりました。 お相撲…

青梅雨

梅雨を具体的に表す季語がいくつかありますが、「青梅雨」とう季語はどういう意味なんでしょうかねえ。新緑に降り注ぐ梅雨の雨ということになりましょうか、梅雨というじめじめした季節の中にあっては比較的色彩が飛び込んでくる、いい感じの季語のような気…

時の記念日

毎年六月十日は時の記念日えす。子供のころはなんとなく知っていましたが大人になって記憶から遠ざかっていた気がしますがこれも立派な夏の季語とのこと。元をたどれば天智天皇の十年(671年)4月25日に大津宮に「漏刻(ロウコク)」という水時計が設けられたとのこ…

アマリリス

ヒガンバナ科の球根植物。確か歌でありましたよねえ?百合に似た大きな花で、赤や橙、白い美しい花を咲かせます。 《駅名も城址路傍のアマリリス/篠田悌二郎》 ※この写真はFBのお友達のKeiko Nakaiさんからいただきました。

イネ科の植物、五月ごろに全体が黄色く熟したら刈り取るとのこと。麦は黒穂病菌の寄生により、黒穂病という病気にかかることがる。菌は土壌や種子から入り花穂に上がって黒穂という黒色の胞子堆を作るそうで、これは収穫できないとのこと。大麦・小麦・麦の…

団扇

団扇は「うちわ」と読みます、よめますよねえ?w 元は中国から伝わったようですね。扇子が携帯用だとすればこちら団扇は自宅用。くつろぎの時間を好きな絵が描かれた「絵団扇」などで楽しまれてはいかがでしょうか。絵団扇・渋団扇・古団扇・白団扇・団扇掛…

万緑

緑が深まって生命力に満ち溢れている木々を表す季語で、草田男が使ってから季語として一般化したとのことです。《万緑の中や吾子の歯生え初むる/中村草田男》

薄暑

初夏でも好天の日は気温も上り汗ばむほどです。日差しも眩しくなり、やはり夏になってきているんだな〜と実感できますね。薄暑光《人々に四つ角広き薄暑かな/中村草田男》

沖縄返還の日

今日五月十五日は沖縄が返還された日です。昭和47年のことあので、今年で42年になるとのこと。特に季語として詠まれてきていないのは何でなのか私にはわかりませんが、この返還された日というのは歳時記には出ていないようです。昭和二十年六月二十三日、太…

施餓鬼

盂蘭盆(いわゆるお盆)の前後の日に寺で無縁仏やご先祖様の魂を弔うことだそうです。檀家さんを呼んでお弁当を振る舞い、法話を聞いて供養のお経を上げてもらう、お寺にとっては一大行事なんでしょうね。秋の季語ではありますが、私のお寺東京入谷にある曹…

五月

立夏を過ぎ季節は夏になりました。五月の初旬こそ晩春ですが、立夏以降大半が夏に入る五月から七月までが夏の季語となります。カトリックでは五月は聖母マリアを讃える月となっているそうで『聖五月』や『聖母月』なども言ったりするそうです。風薫る、薔薇…

畦塗

田んぼに水を張る前に水が流出しないように泥水などで田んぼの周りを塗り固めることを「畦塗(アゼヌリ)」というそうです。田舎のおじおばのとこも最近はお金払って人にやってもらうそうです。mあたりいくらみたいに請け負ってくれる方がいるそうです。農業は場…

メーデー

労働者の祭典となどと言われたりしますよね。5月1日がメーデーですが、最近では5月1日以前の集まりやすい週末などにメーデーの集会が行われたりしているようですね。なんとなくもともとのメーデー色は薄れ、形式的な親睦的な集会、若しはそれすらなくなって…

昭和の日

四月二十九日は昭和天皇の誕生日でした。昭和天皇御崩御のあと、平成元年に「みどりの日」となり、平成十九年から激動の昭和を顧みる「昭和の日」となりました。それと同時にみどりの日は五月四日になりました。《戦争に負けし昭和の日なりけり/長谷川櫂》