時候

四月

※写真のカレンダーは高校時代の同級生、原くんがやってるBMW6シリーズ専門ショップの4月のものです。《一枚の転居通知の来て四月/大橋麻沙子》陽暦の四月、所謂新年度のスタートの月でもあり、新生活の節目の月です。桜をはじめとした花も多く咲き乱れ、…

暖か

《暖かや背の子の言葉聞きながし/中村汀女》暑さ寒さも彼岸までなどと言いますが、彼岸を過ぎたころから温暖な春の陽気になってきますよね。

二月

《波を追ふ波いそがしき二月かな/久保田万太郎》月のはじめに立春があるので暦の上では春に入りますが、一般的な感覚からすると一年で一番寒い月が二月なんじゃないでしょうか。地域てきなものもありますが、二月も後半にはってくるとだいぶ春らしい日もあっ…

早春

《早春の湖(ウミ)眩しくて人に逢ふ/横山房子》立春後二月いっぱいくらいをいいます。まだまだ寒い日が多いですがだんだんと春の気配がただよいととのってきます。

節分

※この写真は深川神明宮さんから頂いた写真を編集加工して使わせて頂きました。《節分や海の町には海の鬼/矢島渚男》立春の前の日で、だいたい毎年2月3日ころになりますが、まさに季節を分ける日ということで節分と言うようです。昔は「せちわけ」と言ったよ…

年の暮

一年の終わり。新年を迎える準備など慌ただしく、また街は活気に満ち溢れます。歳暮・歳晩・歳末・年末・年の瀬・年の果・年詰まる 《ともかくもあなた任せのとしの暮/小林一茶》

九月尽

読んで字の如く九月が尽きる日で九月の最後の日を言いますが、旧暦の九月の末日を言い、つまるところ行く秋を惜しむという感慨のこもった季語だそうです。いい季節が秋が終わり厳しい冬がやってくる、その迫りくる覚悟の秘めたような季語という感じでしょう…

秋麗

秋晴れの太陽がまぶしいほどの日をいう季語で「あきうらら」と読みます。単に「麗か(ウララカ)」だと春の季語となります。夏のようなギラギラ感はなく、爽やかな秋晴れの中のほのあたたかい感じなんでしょうかね。秋麗(シウレイ)《秋麗の産後まばゆき妻迎ふ/能村研三…

九月

夏休みも終わり本格的な秋の到来となる九月。上旬は台風に襲われたりしますが、下旬になってくると爽やかなまさに秋らしい陽気になってきます。《江ノ島のやや遠のける九月かな/中原道夫》

七月

気温もぐっと上り下旬には夏休みを迎える七月。陰暦の文月となると秋の季語となるのでしっかり新暦の七月と理解して夏としての七月を詠んでみてください。《七月や雨脚を見て門司にあり/藤田湘子》

半夏生

二十四節気七十二候のうちの一つですが、俳句でもやってなければ知りも読めもしなくてもおかしくないと思いますが、「ハンゲショウ」と読みます。夏至から11日目の新暦の7月2日ころです。この日までに田植を終えないといけないと言われているそうで、またこ…

麦の秋

麦が黄金色に熟す五月下旬ころを表す時候の季語です。秋と付く夏の季語ですから初心者、素人さんにはちょっと難しいのかもしれませんね。麦秋と書いて「バクシウ」とも「ムギアキ」とも読むケースがあるらしく、読み手の力が必要な季語かもしれません。麦秋《麦秋…

薄暑

初夏でも好天の日は気温も上り汗ばむほどです。日差しも眩しくなり、やはり夏になってきているんだな〜と実感できますね。薄暑光《人々に四つ角広き薄暑かな/中村草田男》

五月

立夏を過ぎ季節は夏になりました。五月の初旬こそ晩春ですが、立夏以降大半が夏に入る五月から七月までが夏の季語となります。カトリックでは五月は聖母マリアを讃える月となっているそうで『聖五月』や『聖母月』なども言ったりするそうです。風薫る、薔薇…

三月

いよいよ春本番を迎える月、三月。気温も上がってきて様々な花も咲き始め、また人々の生活では卒業式を迎えるなど節目の月でもあります。《三月やモナリザを売る石畳/秋元不死男》

立春

ご存知節分の翌日が立春で暦の上では今日から「春」ということなんですが、毎度のことながら立春はまだまだ寒く、むしろ寒さの真っただ中という感じすらする時期ですよね。 今年2014(平成26)年の立春は2月4日ですが、旧暦で言うと今日は1月5日だそうで、そ…

春近し

春がもうすぐそこまで来ていること。似たような季語に「春待つ」などがありますが、それに比べると客観的な感じの季語です。春隣・春信《春近し貨物を捌く大きな掌/林徹》 ※写真は待春の横浜みなとみらい。

大寒

二十四節季の一つでダイカンと読みます。今年は今日1月20日が大寒です。一年のうちもっとも気温が低い時期と言われていますが実際ここ数日とても寒いですよね。風邪ひかないように気をつけましょう。《大寒の埃の如く人死ぬる/高浜虚子》

寒さ

冬は寒い! 当たり前ですよね。季語ですw。寒し・寒気・寒冷《街の灯のかたまり動く寒さかな/岸田稚魚》

四日

新年の元日は当然の季語として、二日、三日、四日と七日まで全部が新年の季語になっていて、それぞれの日に独特の感覚があるでしょうよってことなんでしょうね。今日は1月4日で今年は土曜日にあたってますが、官庁では本来御用始の日にあたったりしています…

去年今年

大晦日が終わり元日の午前0時を過ぎた瞬間に今年になり、いままでの今年があっという間に去年になる。その感慨を表す俳句独特の新年の季語。読み方は「コゾコトシ」と読みます。《十指みなにぎれば拳去年今年/神蔵器》

大晦日

一年最後の日、大晦日も勿論冬の季語です。旧暦の十二月は三十日までだったので大「三十日」で『おおみそか』となります。皆さんよいお年をお迎えください♪大年・大三十日・大つごもり《大年の夢殿に火のにほひかな/井上弘美》

冬の朝

冬の朝の寒さはひとしおですよね。清少納言の枕草子には「冬はつとめて」と朝が良しとされています。美しさがありますよね。《線香の函美しき冬の朝/宇佐美魚目》 ※写真は齊藤敬一くんにもらいました!

冬ざれ

荒涼とした冬の景色を表す語感を持つ季語です。「冬ざるる」という具合に活用されるようになっえきたんだそうです。ちなみに写真が「冬ざれ」にふさわしいものかどうかはお許しいただければと思っております。《水槽の底の東京冬ざるる/寸》

冬麗

冬に穏やかに晴れ渡った日、春に「うららか」という季語がありますが、それを思わせるような冬の日をあらわす季語です。「とうれい」と読みます。また「冬うらら」という季語もあります。《冬うらら舟屋に舟のおさまりて/久保ともこ》

神無月

陰暦の十月を神無月といいます。世の神様が皆出雲大社に集まるそうで、神様がいなくなるから神の無い月と書いて神無月(カンナヅキ)と言うそうです。ちなみに出雲の国(島根県)では神有月(カミアリヅキ)と言うそうですわ。陰暦の十月とはいまの十一月で…

立冬

はいみなさん、今日から冬です!今年(2013年)は本日11/7が立冬です。冬立つ・冬に入る・冬来る・今朝の冬なども同列の季語になります。風邪などひきませぬよう、楽しい冬をお過ごしくださいませ。《立冬や窓に始まる雨の音/岩田由美》

秋の昼

秋の朝も昼も夜も季語です。どことなくこの手の季語はつかみどころがない感じがしますよね。秋の昼らしいってどういう感じかみなさん想像してみてください。まずは例句を挙げてみます。《水面に鯉のふれたる秋の昼/鴇田智哉》どうですか、秋の昼っぽいですか…

秋の夜

秋の夜長などと言いますよね。 しみじみとした秋の夜、さみしげでまた落ち着いた感じがします。《麻雀といふ秋の夜の過し方/三村純也》

秋の暮

枕草子で「秋は夕暮」と言われている通り、秋の暮れるさまは実に美しいですよね。暑い夏を越しもののあわれを感ずる秋。その極みが夕暮れにあると言えるのでしょう。秋夕(あきゆうべ)、秋の夕《かたちなきものまで暮れて秋の暮/八田木枯》