生活

夜桜

※この写真はプロベースボールプレーヤーの合田智子さんから頂いた上田城千本桜の夜桜です。 《想像のつく夜桜を見に来たわ/池田澄子》一般的な歳時記だと、植物としての「桜」の関連季語として扱ているものも多いですが、角川の大歳時記ですと生活の分類に独…

春炬燵

《かくれんぼ入れてふくらむ春炬燵/八染藍子》春になってもまだ寒い日があり、なかなかしまえないでいる炬燵のことを言います。

春燈

《春の灯をともしゆゑなき愁ひかな/遠藤若狭男》「シュントウ」と読みます、春闘じゃないですよw。春の灯、春ともしなども同列の季語です。なんだかなまめかしい、またやるせないような、春の灯はロマンチックえす♪

雪吊

《雪吊をされて身動きできぬ影/高崎武義》降雪の多い地方で、雪の重みで庭木の枝が折れるのを防ぐために、一本の支柱から縄などを張り渡して枝を吊り、重みに耐えられるようにするんだそうです。

湯婆

《湯たんぽやもう寝返りもならぬ父/木田千女》「たんぽ」と読みます。湯たんぽのことです。昔はブリキの金属製のものを使っていた記憶がありますが、いまでは樹脂製のものの方が街中で売っているのも主流のようですね。あったかくて気持ちいいですよね。「湯…

雁木

※この写真は丸山智慧子さんからいただた上越市高田地区の雁木だそうです。《雁木とふ急に静かなところかな/中村たかし》新潟県など雪の深い地方には、家の前にアーケード状の囲いをつくり雪の積もるときにも往来できるように雁木を施してある。 (以下丸山さ…

注連飾をはじめ、門や玄関の新年の飾りものの総称として「飾」と言います。《草の戸といふにあらねど飾かな/長谷川櫂》

雑煮

※この写真は玉手のり子さんからいただきました。 お正月の食べ物の代表格のお雑煮。地方によっていろいろな食べ方、文化の違いがあるようです。お餅の形が丸い、四角い。香川県のある地方では丸い餅に餡が入っているようです。汁も関東がおすまし、関西が味…

賀状

正月の挨拶を郵便年賀はがきなどで交わすこと。元旦の朝どっさりとポストに投げ込まれた年賀状を見るのは楽しいものですよね。懐かしい友や思いがけない人からの賀状は更に意外な喜びがあったりしますよね。最近ではネットの普及などで郵便での年賀状のやり…

鏡餅

神仏に供える円形扁平な御餅で大小二段に積んで供えます。その後床飾りとなり武家時代には甲冑を床の間の前に飾りその前に鏡餅を供え、それを「具足餅」や「鎧餅」といったようです。御鏡・飾餅・具足餅・鎧餅《ひび割れをうしろへ廻す鏡餅/嶋田麻紀》 ※以前…

喰積

いわゆるお節料理のことです。もともとは年賀のお客さんをもてなすための儀礼的な料理で縁起物などをお重に詰めて用意しておいたものが現代のお節料理となったようです。節料理・重詰・お節《子の好む味に変はりぬ節料理/澤田佳久》

暦売

昔は朝廷や幕府の許可のもと、各地の神社などで暦が編集されていたそうです。いまでは書店や街角などで年末に売り出されますよね。《大川の風を避けたる暦売/星野高士》

賀状書く

単に「賀状」だと勿論新年の季語ですが、「賀状書く」となると年末、冬の季語となります。暮の忙しい合間に年賀状を書く、新しい年の準備の一つですね。《賀状書く喪中幾葉かへし読み/川畑火川》

紅葉狩

山や社寺など、紅葉の名所を探索して堪能する、秋ならでは贅沢ですね。紅葉見・観楓(クワンプウ)・紅葉酒・紅葉茶屋《いつぽんは鬼より紅し紅葉狩/鍵和田秞子》 ※この写真は熊本県の中山宙虫さんから頂きました。

稲刈

実った稲を刈り取る、まさに実りの秋!9〜10月くらいがピークを迎えます。最近では機械化が進んでますが、都会に住む児童・学生などが田植や稲刈の体験に伺うことも見受けられるようです。稲刈る・田刈る・稲束・稲車・稲舟《墓一つ残して稲を刈りつくす/日…

秋簾

秋になっても残暑の厳しい日が続いてますが、強い日差しを遮るために簾を吊るしたまま残しておきます。なかば巻き上げられていたりするとなおのこと風情を感じますよね。ちなみにただの「簾」ですと夏の季語になります。簾納む・簾名残(スダレナゴリ)《おのづか…

プール

泳げる人にとってはとっても楽しいプール。私は高校入学時までまったく泳げなかったので楽しい思い出がひとっつもありませんw。競技用の25m、50mプールや流れるプールなど、夏休みには家族連れでにぎわいます。プールサイド《ヘヤピンがプールサイドに錆び…

キャンプ

テントを張って大自然の中で寝る。夏休みの楽しい思い出の代表的なレジャーですね。キャンプ場・テント・バナンガロー・キャンプファイヤー《キャンプ村素足にて物借りにくる/辻田克巳》 ※この写真は中山さんからもらいました

海水浴

明治より以前は水着を着て海に入るという習慣はなかったそうですわ。熱い砂浜に青い波、カラフルな水着が開放的な夏の海辺を彩ります。サーフィン・波乗り・潮遊び・ジェットスキー《継ぎ足せり海水浴の駅ホーム/高道章》 ※この写真は四宮さんからもらいまし…

打水

暑い夏の温度を少しでも下げようと、昼下がりや夕方などに水を撒くことがあります。最近では温暖化防止策に効果があると見直され、行政や大企業など都心部でも盛んに行われるようになりました。水を打つ・水撒(ミズマキ)・撒水車(サンスイシャ)《打水の拾いひ歩きや神…

夏帽子

熱中症対策など日差しの強い夏の日にかぶる帽子。麦藁帽子やカンカン帽、パナマ帽などがあります。夏帽・麦藁帽子・カンカン帽・パナマ帽《わが夏帽どこまで転べども故郷/寺山修司》

冷蔵庫

いまでこそ各家庭に普通に普及している冷蔵庫ですが、昔は氷を入れて食べ物を冷やしていたそうですわ。暑い季節に冷たいももが好まれることから夏の季語になったとのことです。《妻留守の冷蔵庫さて何も無し/岡本圭岳》

ナイター

夜間に行われる野球を観戦することですが、和製英語だそうです。英語ではナイトゲームと言いますよね。主にプロ野球の試合を指して差し支えないと思います。この季語で、野球の試合の内容がどうちゃらこうちゃらって句はあまりうまくいかないようです。《ナ…

昼寝

スペインのシエスタなど四季を通じて昼寝、長い昼休みを取る国もあり、午後からの能率アップにつながるなどと言われますよね。日本では高温多湿の夏の一つの知恵として昼寝をする文化があるようです。日も長く早起きすることが多い季節でもあり、食事のあと…

団扇は中国のもの対し平安時代に日本で作られたのが扇子だそうです。持ち運びに便利、言われてみれば柔軟な日本人の発想という気もします。扇子・白扇・絵扇・古扇《目礼のあとの黙殺白扇子/鷹羽狩行》 ※写真は設計士仲間のボブ鈴木、笑顔に黙殺されそうです…

梅酒

焼酎に氷砂糖とともに青梅を漬けて作るお酒。ガラスの瓶に密封して保存します。《わが死後へわが飲む梅酒遺したし/石田波郷》 ※この写真は土田さんからいただきました。

夏衣

夏場に着る和服のことを「夏衣(ナツゴロモ)」いうそうです。洋服だと「夏服」。夏着・夏物・夏衣(ナツギヌ)・帷子(カタビラ)《いつまでを青年といふ夏衣/高橋悦男》

浴衣

昔は浴衣着て外に出るってもんではなかったみたいですね。和的ネグリジェ的なものだったのでしょうか。指宿の砂風呂みたいに、風呂上りに素肌に羽織っていたみたい。いまでは夏の和の略装としていろいろなデザインの浴衣を楽しむ人も多くなりました。 お相撲…

団扇

団扇は「うちわ」と読みます、よめますよねえ?w 元は中国から伝わったようですね。扇子が携帯用だとすればこちら団扇は自宅用。くつろぎの時間を好きな絵が描かれた「絵団扇」などで楽しまれてはいかがでしょうか。絵団扇・渋団扇・古団扇・白団扇・団扇掛…

沖縄返還の日

今日五月十五日は沖縄が返還された日です。昭和47年のことあので、今年で42年になるとのこと。特に季語として詠まれてきていないのは何でなのか私にはわかりませんが、この返還された日というのは歳時記には出ていないようです。昭和二十年六月二十三日、太…