べったら市

※この写真は秋田さんからもらいました。《雨のこるべつたら市の薄れ月/水原秋櫻子》旧暦の十月十九日に江戸の大伝馬町から小伝馬町までの通りに立った浅漬けの大根の市だそうです。もとは日本橋の宝田恵比寿神社の宵宮に恵比寿講用の神仏などを売る市だった…

銀杏

秋になるとイチョウの木の下、周りの臭いにおいの元となる銀杏。踏んじゃって靴の裏についてしまった時などはもうタマランチ会長ですw。でも焼いたり茶碗蒸しに入れたり、食べるとおいしいのよね〜♪《銀杏を焼きてもてなすまだぬくし/星野立子》

菊人形

その名の通り、菊の花に衣装をまとった人形。明治末期までは千駄木の団子坂が有名だったそうで、それ以降両国国技館でも大規模に開催されていたそうです。現在は各地の公園、境内などで菊人形展が行われています。ちなみに下記の句は、この菊人形を見て詠ん…

秋澄む

※この写真は丸山智慧子さんからいただきました。《秋澄むや湖(ウミ)のひがしにもぐさ山/森澄雄》秋は空気が澄んで景色もすっきり美しく見えますよね。大気や空気が澄むこの季節を表す季語に「秋澄む」という季語があります。

芋煮会

仙台に先輩がいるので知りましたが、東京ではあまり聞かない「芋煮会」。宮城、山形方面などでは秋の行楽行事として川原などで盛んに行われています。里芋や肉、野菜などを入れ鍋を囲んで楽しむ。まあのりとしては秋にやるバーベキューに近い感じなのかなと…

薄紅葉

※宮城県仙台市の秋保大滝十分に紅葉する前のまだ色が整わない色づきはじめた紅葉を言います。《谷下りて水に手ひたすうすもみじ/細見綾子》

水澄む

※写真は門田慶之氏撮影、阿部さんのご実家の写真だそうです。 《水澄みて二十戸と家かたまらず/茨木和生》秋は空気が澄み万物美しい季節ですが、池などの水もことさら澄んで水底まではっきり見えたりします。「秋の水」を称賛するような季語ですが、それと比…

無花果

イスラエルや地中海沿岸に広く分布しているらしいですね。花が見当たらないまま実がなるということで「無花果」と名がついたようです。ちなみにひらがなで書くと「いちじく」です。《無花果割る親指根元まで入れて/小澤實》

秋の田

《稲田ゆくまぢかの稲の一つづつ/石川桂郎》稲が熟した秋の田、刈り入れを待つ豊かな景色ですよね〜。稲田(イナダ)・稔り田(ミノリダ)

二百十日

八月を全休してしまったふぉと彩。根がめんどくさがり屋、飽きっぽいっちゅうことでお許しくださいませw。 月が変わってまた季節も変わっての一発目、なんとなく聞いたことありますかね、「二百十日」。いつから数えて二百十日か知ってる人はすばらしいw!…

落花生

南米が原産で日本には江戸時代の初期に渡来したという落花生。地中もぐり込んだのを掘り上げ煎って食べるとおいしいですよね。季語としては取れたてのものを言うと歳時記には書いてあるので、市場に出回ったピーナッツみたいな感じのものはちょっと違うんで…

紅葉狩

山や社寺など、紅葉の名所を探索して堪能する、秋ならでは贅沢ですね。紅葉見・観楓(クワンプウ)・紅葉酒・紅葉茶屋《いつぽんは鬼より紅し紅葉狩/鍵和田秞子》 ※この写真は熊本県の中山宙虫さんから頂きました。

紅葉且つ散る

色鮮やかな秋を演出する紅葉。それだけでも立派な秋の季語ですが、いろんな木々の紅葉のタイミングがずれていて、紅葉真っ盛りのものもあれば散り始めるものもある。その色鮮やかな紅葉であり且つ散る紅葉も一方で美しいというちょっと欲張ったというかおも…

天の川

秋の澄み切った夜空に帯状にかかる星の数々。七夕の伝説と結びついた秋の季語となっております。銀河・銀漢・星河(セイガ)≪寝袋に顔ひとつづつ天の川/稲田眸子≫ ※この写真はネットからフリー素材をDLしたものを使わせて頂きました。

椋鳥

体が黒っぽく嘴や脚が黄色い鮮やかな印象を与える鳥。秋から冬にかけて椋の実やその他の木の実を食べるそうだが、稲田の害虫もよく食べる益鳥だそうです。椋鳥(ムク)《旅たのし椋鳥あまたわれとゐて/五所平之助》 ※この写真は上越市の丸山智慧子さんからもらい…

紅葉

春の美しさの代表が桜なら秋の美しさの代表は紅葉でしょう。野山に織りなすさまは言うまでもなく秋らしい美しい景色です。紅葉山・紅葉(コウヨウ)《障子しめて四方の紅葉を感じをり/星野立子》 ※この写真は北島和弘さんからもらいました。

稲刈

実った稲を刈り取る、まさに実りの秋!9〜10月くらいがピークを迎えます。最近では機械化が進んでますが、都会に住む児童・学生などが田植や稲刈の体験に伺うことも見受けられるようです。稲刈る・田刈る・稲束・稲車・稲舟《墓一つ残して稲を刈りつくす/日…

九月尽

読んで字の如く九月が尽きる日で九月の最後の日を言いますが、旧暦の九月の末日を言い、つまるところ行く秋を惜しむという感慨のこもった季語だそうです。いい季節が秋が終わり厳しい冬がやってくる、その迫りくる覚悟の秘めたような季語という感じでしょう…

秋夕焼

単に夕焼だと夏の季語です。秋の夕焼となると色も夏の夕焼ほど濃くなく、時間的にも短い時間のものとなります。秋夕焼と書いて「アキユフヤケ」とも「アキユヤケ」とも読みますが、上五や下五に置いて「アキユヤケ」と五音で使う方が使いやすいかもしれませ…

秋麗

秋晴れの太陽がまぶしいほどの日をいう季語で「あきうらら」と読みます。単に「麗か(ウララカ)」だと春の季語となります。夏のようなギラギラ感はなく、爽やかな秋晴れの中のほのあたたかい感じなんでしょうかね。秋麗(シウレイ)《秋麗の産後まばゆき妻迎ふ/能村研三…

九月

夏休みも終わり本格的な秋の到来となる九月。上旬は台風に襲われたりしますが、下旬になってくると爽やかなまさに秋らしい陽気になってきます。《江ノ島のやや遠のける九月かな/中原道夫》

鹿

晩秋になると交尾期を迎える鹿。雄同士争って雌を奪い合うそうです。雌の気を引こうとする鳴き声は哀れで寂しいとも記されています。牡鹿・牝鹿・小牡鹿(サヲシカ)・鹿の声・鹿笛 《鹿の眼のわれより遠きものを見る/高木石子》 ※この写真はYayoi Miyakeさんから…

阿波踊

「おどるあほうにみるほう おなじあほならおどらにゃそんそん♪」でおなじみの徳島、阿波の国のお祭り。日本三大盆踊りの一つだそうで、8月12〜15日ころに行われているようです。私は実際に徳島に見に行ったことないですが、義理の親夫婦が見に行った時の写真…

ご存知瑞々しくていい香りの桃は秋の代表的な果物の一つですよね。単に桃と言えば実の方の桃を指し、花を言いたい時は桃の花と言い春の季語となります。桃の実・白桃・水蜜桃(スイミツタウ)《まだ誰のものでもあらぬ箱の桃/大木あまり》※よろしければいまやってい…

秋簾

秋になっても残暑の厳しい日が続いてますが、強い日差しを遮るために簾を吊るしたまま残しておきます。なかば巻き上げられていたりするとなおのこと風情を感じますよね。ちなみにただの「簾」ですと夏の季語になります。簾納む・簾名残(スダレナゴリ)《おのづか…

終戦記念日

昭和20年8月15日、連合国軍のポツダム宣言を無条件で受諾し、第二次世界大戦が終わりました。多くの犠牲を払い強く平和を誓った日本。これからも平和な暮らしが続けていけますよう願ってやみません。終戦日・終戦の日・敗戦日・敗戦忌・八月十五日《暮るるま…

施餓鬼

盂蘭盆(いわゆるお盆)の前後の日に寺で無縁仏やご先祖様の魂を弔うことだそうです。檀家さんを呼んでお弁当を振る舞い、法話を聞いて供養のお経を上げてもらう、お寺にとっては一大行事なんでしょうね。秋の季語ではありますが、私のお寺東京入谷にある曹…

山粧ふ

赤や黄色に彩られた秋の山を表す季語に「山粧ふ(ヤマヨソオウ)」というものがあります。鮮やかな色彩にぴったりの季語ですよね。先日ご紹介した「秋の山」と同列の季語であり、また季節は既に冬に入りましたがいい写真を頂きましたので、ご紹介させて頂き…

秋の昼

秋の朝も昼も夜も季語です。どことなくこの手の季語はつかみどころがない感じがしますよね。秋の昼らしいってどういう感じかみなさん想像してみてください。まずは例句を挙げてみます。《水面に鯉のふれたる秋の昼/鴇田智哉》どうですか、秋の昼っぽいですか…

末枯

秋も深まってくると葉は先の方から枯れてきます。葉の先端を末と書いて「ウラ」と読み、「ウラガレ」と読みます。葉っぱの全体が枯れてしまったわけじゃなくそれが余計に侘しさを募らせ近づいた冬を感じさせてくれる晩秋の季語です。《末枯や墓に石置く石の…